【完結】[ﾂｲｽﾃ]人魚姫は魔女に恋焦がれⅡ-Azul- (ページ8)

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ジャック｢法律に厳しい国の姫様だぞ？
むしろ率先してルールを守るべきなんだ。
無理に決まってるだろ。2人で大丈夫かよ。｣

エース｢ジャックは馬鹿正直だし、デュースは途中で
ボロ出しそうだし。ま、オレに任せとけって。
Aは話合わせて｣

『わかったわ』

エースと入口前まで訪れると
突然エースが声を大きくはりあげた

エース｢うわ～～っ、マジかよ!?｣

人魚A｢ん？キミ達、どうしたんだい？｣

エース｢今日って休館日なんすか？信じられねぇ。
ココにくるの、めちゃくちゃ楽しみにしてたのに…｣

そういうエースは私にウィンクをする
なるほど、そういう事ね。

『ごめんなさい、エース。
今日は開館してると思ったのだけど……』

エース｢もうマジでついてねぇ…｣

人魚A｢キミは、変わった尾ひれをしているな。
陸の人間か？そっちの彼女は人魚のよう、だ…え？｣

『そうなんです、学友が人魚の世界に憧れてるというので
彼が魔法薬を購入できるまでお金が溜まるのを待って
丁度休みの今日連れてきたかったんですけど…』

人魚A｢あ、あああ貴女様は、もしや…A様？｣

『はい、A・シンフォニーと申します』

人魚A｢あぁ！これはこれは、お久しぶりです！
いやぁ見違えるほど美しくなられて……｣

『前回はエレメンタリースクールの遠足で
お邪魔させて頂きましたね
ほらエース、貴方が会いたがってた男性の人魚よ』

エース｢マジカッコイイ！
もっと良く見せてもらっていいですか？｣

人魚A｢そ、そうか？背びれも見る？｣

流石エース、完全に警備員は気を取られている
背後のメンバーに向かってこっそり合図を送ると
背後で動きを感じた
上手く移動できたようだ

人魚A｢いやぁ、A様は今陸で歌手をなさってると
もっぱら噂ですよ
良ければなんですが、1曲お聞かせ願えませんか？｣

『えぇ、構いませんわ(ｽｩ…)
ﾗﾗﾗ～ﾗﾗ…ﾗﾗﾗ～ﾗ～ﾗ～♪』

そう歌い始めると
近くを泳いでた魚達が共に泳ぎ出す
これはトリトン王が音楽を禁じた時に
歴史に残る姫君が歌ったとされる曲
珊瑚の海では人気トップ5に入る曲だ

『ﾗ～ﾗ～ﾗ～ﾗ～…』

アテネ女王との思い出の曲だ
歌詞を紡ぐ
久々の広い海に私と姫様の思いがリンクする様に波が踊る
徐々に集まる人だかり、誰もが私を見てる

『あの時感じたのは幸せ、忘れない』

ー今でもー

『ﾗﾗﾗ、ﾗﾗ…ﾗﾗ、ﾗﾗﾗﾗﾗ…ﾗ～♪』

｢｢ﾗﾗﾗ、ﾗﾗ…ﾗﾗ、ﾗﾗﾗﾗﾗ♪｣｣