【完結】[ﾂｲｽﾃ]人魚姫は魔女に恋焦がれⅡ-Azul- (ページ2)

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『ま、待ってください！だめ、そんなの』

適うはずが無い
アズール先輩1人ならまだしもフロイドとジェイドが
ついている
怪我人だって少なくないはずだ

『お願い、ユウ止めて!?』

ユウ｢こっちは逆に意識が低すぎる
諦めなよA｣

呆れたように面倒くさがるユウ
私の親友は意外にも冷たい所があるようだ

アズール｢やれやれ、あまりAの手前
手荒な真似はしたくないんですがね。
ジェイド、フロイド。少し遊んであげなさい。
Aはこちらへ｣

ジェイド｢かしこまりました。｣

フロイド｢コイツら全員絞めていいの？
あはっ、やった～。｣

そう手を引かれたがめいっぱいの力で振り払った

『そう思うならやめてください！彼らに魔法を返して
いつもの様に別の形を｢今更契約を反故にする事はできません｣そんな……』

アズール｢あぁ、だから貴女には来て欲しくなかったのに｣

彼に背を向け生徒達と双子の間に立ち塞がる

フロイド｢A～退いて♡怪我、するよ？｣

ジェイド｢僕達は少し躾をするだけですよ｣

『ダメです、許しません。
シンフォニーの名の元に命じます。ジェイド、フロイド
彼らに手を出さないで。穏便に話をしてください。
ね？お願い……』

一瞬杖を下ろしかける二人にホッと胸を撫で下ろした
瞬間水魔法が私の顔をスレスレに横切って
生徒にあたる

フロイド｢お前それ一番自分が嫌ってた奴じゃん
都合いい時ばっかヒメサマになるんだぁ｣

ジェイド｢残念ですよA、えぇ…とても｣

2人の殺意が私に刺さる
そうだ、ここでは王族なんて関係ない
二人が私に従う道理も無いんだ

フロイド｢アズールの命令でAは傷つけんなって
言われてんの。けど、次邪魔したら絞めるよ｣

そういい私の横を通り過ぎる二人
同時にその場で腰が抜けてしまう
怖い……
背後から耳を塞ぎたくなるような阿鼻叫喚が聞こえる
どうして、私はこんなに……

アズール｢A｣

呼ばれて顔を上げるといつもの様に優しい笑みを
浮かべてこちらに手を伸ばしてるアズール先輩がいる

アズール｢僕の部屋で休んでなさい。
今日は人手に困る事は無さそうですから、
一緒にいれる時間が増えますよ｣

いつもの、優しい彼
昔から変わらない大好きな人
背後の絶叫が聞こえなくなるほど
彼に安堵し、手を伸ばした
でも____

本当にこれは正しい事なの？

『ッ……わた、し…今のアズールくんは…嫌い！』

アズール｢ッ……何故｣

戸惑う彼
私はもう迷わない