【完結】[ﾂｲｽﾃ]人魚姫は魔女に恋焦がれⅡ-Azul- (ページ1)

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アズール｢おやおや、みなさん。
契約条件をもうお忘れで？｣

契約を復唱するアズール
内容を聞けば聞くほどエースが詐欺と言いたくなるのも
わかってしまう。

アズール｢契約上、すでにみなさんの身柄は
髪の毛の1本まで僕のものです。
つまり能力を返すも返さないも僕の自由だ｣

『アズール先輩』

声を上げて彼に近づく
私に気づいたイソギンチャクの人達が道を開けてくれる

アズール｢A、遅く来るように連絡したハズですが？｣

『友人の様子がおかしかったから付いてきたんです
どういう事なんですか？賭け事形式で人から
得意魔法やユニーク魔法を奪うなんて……』

過去に先輩に自分の大事な物を捧げた人は
沢山見た事がある
それでも本人達は納得した上でそれ以上に
望んでいたものを手に入れていた
今回のように賭けの代償で失うのは
物や、お金等といった形ある担保だ。

『いくらなんでも酷いです。
人の命を騙し取ってるも同じじゃないですか!!』

アズール｢………だから言ったでしょう？
彼らは、今日から、髪の毛の1本まで僕のもの
文字通り彼らの人権は僕が掌握しています｣

『ッ……』

エース｢そんなんアリかよ！｣

ジャック｢さっきから聞いてりゃ……
A以外どいつもこいつも気に入らねぇ!!｣

『！』

私の隣に立つジャック

アズール｢君は頭にイソギンチャクが付いてませんね
今はスタッフ・ミーティング中です。
部外者はご遠慮いただけますか？｣

ジャック｢部外者だと？俺は、自分の力で勉強した奴らと
真っ向から競い合って勝ちたかったんだ
それが、あんたのせいで台無しになった。
充分に当事者だろうが！｣

『おぉ……』

ユウ｢意識の高さに火がついてしまった…｣

グリム｢A、ユウ、ジャック、オレ様たちを
助けに来てくれたんだゾ!?｣

ジャック｢勘違いすんなよ。
俺はここにいるほぼ全員が気に入らねぇんだ。｣

ユウ｢それって平気なのAだけだよね？｣

『なんで!?』

ジャック｢お前成績上位者に名前入ってただろ？
レオナ先輩と同じ王族なのにそれを鼻にかけず
生活とかも自分で回してるんだろ？
お前みたいな奴は嫌いじゃねぇ｣

『あ、そう…なの…』

会話の進む中嫌な空気が流れ始める
いつの間にかアズール先輩の両隣に立つ
フロイドとジェイド

グリム｢実力で勝負すればいい！つまり…アズールから
実力行使で契約書を奪って破り捨てれば無効なんだゾ！｣

『え!?待って、待ってグリム!!』

彼の言葉に奮い立つ生徒たち