【完結】[ﾂｲｽﾃ]人魚姫は魔女に恋焦がれⅡ-Azul- (ページ30)

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ジェイド｢A、アズールにペンダントを
プレゼントされたんですね｣

『？あぁ！その事ね！えぇ、気に入ってるの』

ニコニコというジェイドに
ムスッとした顔を更に険しくするフロイド

フロイド｢そっちじゃねーし(ﾎﾞｿｯ)｣

アズール｢ふふ、まぁそういう事にしておきましょう｣

ペンダントトップを胸元から
チェーンを手繰るように出したAは
双子に嬉嬉としてソレを見せ自慢していた
フロイドが指したのは僕の印のこと
それはジェイドも分かっているだろう
ただそれを指摘すれば彼女が余計僕を意識すると
考えに至ったらしい
その方が僕には好都合でしたがね

フロイド｢じゃあ俺もなんかAにあげるー｣

何がいい？とAに首を傾げ聞くフロイド
お前本当にそういうところだぞ

ジェイド｢僕らとお揃いのピアスなんて
どうでしょう？｣

『あ、でも私ピアスホール無いし』

フロイド｢開ければいいじゃん、俺やってあげるよ？｣

『遠慮するわ……』

フロイド｢えーなんでぇ？｣

不服そうに彼女の背後に回りギュゥと抱きしめ
Aの頭にスりつくフロイド
アイツのスキンシップはどうにかならないのか……

フロイド｢ねぇ？A｣

『んー？』

フロイド｢ピアス無理でも、プレゼントあげたら
つけてくれる？｣

『体を傷つけない物ならねw』

フロイドはそうAの返事にパァァと
表情を明るくしている

フロイド｢約束だかんね!?｣

『はいはい』

ハートを散らすフロイドを稚魚をあやす様に
流すA何度見てもイラつく光景

ジェイド｢では僕も何か贈らせてくださいね？｣と

フロイドに便乗したジェイドは
胡散臭い笑顔を張りつけた

『えぇ、キノコグッズは止めてね』

ジェイド｢！エスパーですか貴女｣

フロイド｢誰だってわかるっつーの｣

ジェイド｢それはそれは、ふふ…残念です｣

『食べるのは好きだから、本物は構わないわ』

フロイド｢はぁ？Aマジ有り得ない｣

ジェイド｢さすがA、偽物は不服という事ですね
わかりました｣

別でご馳走しますというジェイドを横目に
帳簿をつけていると何処からか通知音が鳴る

『あ、ヴィル先輩だわ』

3人｢｢｢は？｣｣｣

『｢そろそろ遅くなるんだから帰ってきなさい｣
うん、アズール先輩私そろそろお暇しますね』

フロイド｢それよりぃ…A、
なぁんか忘れてない？｣

『え？』

ジェイド｢貴女が僕らの約束を反故にするなんて(ｼｸｼｸ)｣

『いや、でも自寮……』