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おかえり ページ17

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日付が変わって、30分が経った。
玲於くんはまだ帰ってこない。
ブランケット羽織って、ホットミルクを飲みながら待ってるけど
だんだん眠くなってきた。
新しいパジャマ、もこもこしててきもちいから

ラインを開いたけど、連絡はない。
べつにいつものことだけど、今何してるのかなって、ちょっと気になるよ。

そんな調子でぼおっとしてたけど、やっぱりうとうとしちゃって
ついに意識が飛びそうになったとき
ガチャって、ドアが開く音がした。

玄関の方に目をやると
さみーって入ってくる、キャップにマスク姿の玲於くん。右手におっきな紙袋持ってる。
一気に眠気が覚めた。


「おかえり。」
「ただいま。起きてたの。」
「寝てたら怒るって脅されたから。」
「うわ、誰だよそんなこと言ったヤツ。」

ふふって笑うと、玲於くんもちょっと笑って

「ねえ、その袋、なに?」
「ん?服。」
「服?」

さっきまでわたしがいたソファー
どかって座って、袋開けてる。

「冬服持ってきた。」
「そんな一気に?」
「ちょこちょこ持ってくんのダルくなった。」
「…ふうん。」

クローゼットの右側は、全部玲於くんの服
いつからか、こんなに増えちゃった。
同棲してるわけじゃないから なんか複雑だけど
でも、玲於くんの服を洗濯するのは 彼女って感じがして嬉しい。

持ってきた服をクローゼットに入れ
夏服を代わりに袋に入れた玲於くん。
よしって立ち上がって、そのままお風呂に行っちゃった。

漫画読みながら上がってくるのを待ってたら
途中、ローテーブルに置かれた携帯が震えて
玲於くんの携帯
ちらって覗き込んだら、明日のスケジュールが変更になったってラインが来てた。

9時じゃなくて7時半だって。
もう1時過ぎてるのに、ほんと忙しいな。
7時半集合ってことは、ここを何時に出たらいいんだろ。えっとー…

「あがったー。」

考えてたら、玲於くんが出てきて
冷蔵庫からお水出して、コップで飲んでる。

「ねえ、マネージャーさんからライン来てるよ。」
「なんて?」
「明日、7時半集合になったって。」
「うわマジ?早。じゃあ今日すぐ帰ってくればよかった。」
「今日?」
「うん。」
「今日お仕事じゃなかったの?」

聞くと、一瞬固まって
え?ってわたしが戸惑ってると シンクにコップ置いて、こっち来た。
…なんかちょっと、嫌な予感。


.

片思い→←重たい足



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Tatsumi(プロフ) - 初めまして!ただいま、初恋一目惚れして、きなこさんの作品を読ませていただいています。こんなにしっくりくる玲於くんは初めてで、主人公ちゃんのキャラも好きで、今やきなこさんの作品や人間性に惚れ込んでいます。沢山の素敵な作品をありがとうございます! (2020年3月27日 10時) (レス) id: ec055f32e6 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - きなこさんのお話全部読んでます!!パスワードかかってるやつ昔読んだのですがまた読みたいので良ければパスワード教えて欲しいです! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 5014defe8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - まってました!きなこさん!おかえりなさい!!!楽しみにしてます! (2019年10月2日 7時) (レス) id: b214cb1e69 (このIDを非表示/違反報告)
ChuRa(プロフ) - ハイスピード大歓迎です!きなこさんの書かれる佐野玲於くんが大好きです。更新楽しみにお待ちしております。 (2019年9月26日 12時) (レス) id: 6da9a38d0b (このIDを非表示/違反報告)
ゆりこ - 待ちきれないので毎日更新してください!!!! (2019年9月26日 1時) (レス) id: cb039e5484 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2019年9月13日 21時

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