待ち合わせ ページ20
．
それから暫く経った、ある日のお昼
いつもみたいに4人で、カフェの丸テーブルを囲んでた
お弁当の卵焼き、パクって口に入れたとき
白濱先輩が
亜嵐「あ、Aちゃん、今日からだけど大丈夫？」
A「あっ、はい、大丈夫です。」
バイト、今日からなんだ
先輩の紹介だからって、面接も無しに採用してくれた
一応、履歴書持ってきたけど
亜嵐「おっけ、じゃあ3限終わりにカフェで待ち合わせしよっか。」
A「はい。」
玲於「え、待って何？ふたりで遊び？え？」
マユ「違いますよ、バイトです。」
玲於「バイト？」
え？って、頭の上にハテナ浮かべてる佐野先輩
マユちゃんが説明してくれた
A、白濱先輩と同じとこでバイトすることになって
それが今日からなんです、って
玲於「…亜嵐くんと同じとこで？」
A「はい、紹介してもらって。」
玲於「…ふうん。」
マユ「あれ？なんですか、その不満そうな顔。」
玲於「…いやべつに。Aちゃんバイトなんてできんのかなあって。」
A「ど、どういう意味…」
玲於「亜嵐くんのバイトってどっち？カラオケ？塾？」
亜嵐「塾。」
玲於「知ってる？Aちゃん。ちびっ子が山ほど来んだよ。Aちゃん埋もれちゃうよ、あん中入ったら。」
A「…埋もれないです。わたし、大学生だし。」
玲於「俺には幼稚園児に見える。」
もお、ほんと
佐野先輩っていじわるばっかり
マユちゃんは仲良いねって笑うけど
ほんとにそうなのかな
わかんない。最近は全然優しくないし
ふいってよそ向いたら、先輩、そういうとこもガキだねーなんてけらけら笑う
亜嵐「あーもうAちゃんばっかりにいじわるするな〜」
玲於「だってこいつが」
亜嵐「はいはい、もう授業始まるからさっさと食べて！」
そう怒られて、ちょっとしょげてる佐野先輩
つまんなそうにため息ついたその横顔に、思わず笑った
亜嵐「Aちゃん、お待たせ。」
A「先輩、」
亜嵐「行こっか。」
15時過ぎ
カフェで先輩と待ち合わせて、ふたりで学校を出た
途中、先輩のお友達の女の子が話しかけて来て
ねーあらん遊ぼうよーって言ってた
先輩、俺ちょっと忙しいからごめんねーって返事してて、バイバイって手振ったあと
わたしのこと見て、同じ学科の子、って
A「…先輩、やっぱりモテますよね。」
亜嵐「全然！笑 彼女いないしね〜」
うーん
なんでだろ
先輩なら、すぐできそうなのに
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3126人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆづき(プロフ) - きなこさん、初めまして！だいぶ時間が経っていて、もうコメントを見ることはないかもしれませんが、、とてもキュンキュンして、人間の小さい心の動きをうまく言葉に起こしている部分に特に感動しました！♡2章も楽しんで読ませていただきます！ (6月7日 22時) (
レス) @page50 id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
kaoris10(プロフ) - お気に入り登録してます！毎度ウルウルです！塩な彼氏と〜のパスワード教えて頂きたいです！ (2020年2月14日 23時) (レス) id: 9b17de759e (このIDを非表示/違反報告)
涼香(プロフ) - とても面白いです！(T^T)更新待っています！ (2019年2月16日 2時) (レス) id: 3b0746b685 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - また一話から読み返しています。もう何回目？って言うくらい読み返しているのに、また切なくて泣いてしまいます。この物語のチカラに驚いております。 (2019年1月23日 1時) (レス) id: eef139c402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 久々のきなこさんのお話し、今回も楽しく読ませていただいております！今後の展開もとても気になるところです。きなこさんのお話を読んでると純粋に人を好きになって恋をしたくなります、、それくらい素敵なお話しをありがとうございます！ (2018年5月7日 21時) (レス) id: 97c32faec9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きなこ
| 作成日時：2018年4月21日 21時
