2分の1ガールフレンド3【佐野玲於】

ドキドキ ページ28

Aside





A「わたしがソファーで寝るから、玲於くんはわたしのベッドで寝て！」


玲於「いやそれは無い。」


A「だって、お洗濯しちゃったのわたしだし、玲於くんは悪くないもん。」


玲於「そういう問題じゃない。俺がソファーで寝る。」


A「ダメだよ、疲れてるのに、腰痛くなっちゃう。」


玲於「俺男だから体強いんだよ。」


A「でも、やなの。」


玲於「だったら俺どうすりゃいーの。」


A「……一緒に、」


玲於「は？」


A「わたしのベッドで、一緒に寝よう！」




1分間の言い合いの後
出た答え

これでいい
ワガママな妹
ちょっと図々しすぎかもしれないけど




玲於「……お前何言ってんの。」


A「ほら、あの、腕まくらのときみたいに。」


玲於「いやダメだって」


A「玲於くんお願い。」


玲於「ダメ。」


A「玲於くん、」


玲於「ダメなもんはダメ。」


A「おにいちゃん、」




言った途端
ピタって動き止めて、固まる玲於くん

…ずるいな わたし
こうなるの分かってて言った




A「…おにいちゃん、お願い、一緒に寝よう。」


玲於「……お前マジ？」


A「…マジ。」


玲於「……はあ、わかったよ。」




かなり強引だけど
それでも嬉しくて仕方なかった
玲於くんと、一晩中くっついていられる



A「玲於くん、こっち。」


玲於「…ん。」


A「枕は半分こしよ。」


玲於「…はいはい。」


A「もう、電気消す？」


玲於「……うん。」




リモコンで電気消したら
玲於くん、向こうに寝返り打っちゃった

やっぱりこっち向いてくれない

寂しくて
ダメかもだけど、ちょっとだけ近寄った


玲於くんの背中
玲於くんのにおい




玲於「……近いよ。」


A「…いいにおい。」


玲於「……はあ、どんな拷問？これ。」


A「…拷問…？」


玲於「……分かった、A、いっこだけ教えて。」




え？って
目を開けたら
玲於くん、くるってわたしの方に寝返り打って
…すごく、すごく近い距離

目が合ってる
ずっと、こっち見てって思ってたけど
この距離は恥ずかしいよ


なんて考えてたら


玲於くんの手が
そっと、わたしの髪を撫でた

優しくて、溶けてしまいそうなほど
ドキドキして



その体勢のまま
玲於くんはわたしに問いかける






玲於「……A、俺のことどう思ってる？」



．

溶けて→←ほんとのこと？

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