最近の朝 ページ20
玲於side
ミホ「レオ、もう7時過ぎたよ。起きて。」
玲於「……ん。」
落ち着いた、ミホちゃんの声
気持ちのいい目覚め
夢から覚めたら朝ごはんの匂いがして
これが、最近の朝
あの夜
ミホちゃんの身体を拒否してしまった俺は
嘘をつく脳なんて無くて、ほんとのことを全部話した
ずっと妹だって面倒見てたコを好きになっちゃって
でも、気持ちを伝えるなんてことできるわけないし
一緒に住んでるから、余計危ないし
だから、そのコ置いて出てきたんだ、って
こんなに時間が経ったけどやっぱ気持ちは変わんなくて
会いたいって思ってる時に
ミホちゃんの姿を見て
好きなコにそっくりだったから、本当にごめん、って
そしたらミホちゃん
気持ちわかるから、謝らないでって
そう言ってくれた
たった3歳年上なだけなのに
こんなにも大人
ごめんってもう一度呟いたら
好きな子とわたしを重ねてても、わたし怒らないよ、って
わたしの顔見て安心できるなら、ずっとここにいてもいいよ、って
優しく、俺の手を握った
そんな日から、もう明日で1週間が経とうとしてる
隼の家から荷物持ってきて
今は、ここに居候
身体の関係には、なりたくてもなれない
顔や体つきはAとそっくりなのに
だから、たまに抱きしめたいって思って、近寄るのに
やっぱ違うって
心の根っこが拒否して、その度に思い知らされる
この子は、Aじゃない
いっそミホちゃんを好きになれたらいいのに
それもできない
ミホ「今日は帰り、何時になる？」
玲於「あー、22時くらいかな。」
ミホ「そっか、わかった。」
玲於「メシ、お願いしていい？」
ミホ「うん。もちろん。」
準備を終えて、じゃあ行ってくるって玄関を出た
ドアが閉まったあと
深くキャップを被りなおし、ひとりエレベーターで一階に降りる
エントランスを抜け道に出たら
俺の前を、そらいろの自転車が走ってって
…でも、違う
わかってる
俺と涼太くんだけの雑誌撮影を終え
時計を見たらもう昼過ぎ
午前中ってなんでこんな早く過ぎんだろ
リハの為事務所に戻ったときには
既に14時を回っていた
．
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もっころっこ(プロフ) - 久々に読んでたら、宇多田ヒカルの初恋がテレビから流れてきて、めちゃくちゃ合ってるじゃないか...。って感動しちゃいました（笑） (2018年9月20日 20時) (
レス) id: be6c48a40e (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ - やっぱりきなこさんのお話は素敵で涙が出ます(＞＜) (2018年1月19日 21時) (レス) id: a1e311b4a1 (このIDを非表示/違反報告)
godhand0702(プロフ) - かなこさんさすがです！これからも更新だどんとお願いいたします！毎日日課で読んでます！死ぬほど楽しみです！ (2018年1月19日 8時) (レス) id: aa2994fdab (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - キナコさんの書く小説いつも見てます！とくにユアマイドール好きです！更新頑張ってください！ (2018年1月19日 8時) (レス) id: ba0333c375 (このIDを非表示/違反報告)
れーーーな(プロフ) - ああああよかったぁぁ！やっと！やっと戻ってこれた！！すれ違いばかりで、ほんとに、おいこら！佐野のバカ！と叱りたくなるくらいだったんですけど、やっと玲於くんが主人公の大切さに気づいてくれた…本当によかったです！今日は幸せな気持ちで寝れます！笑 (2018年1月19日 3時) (レス) id: 668b46cbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2018年1月6日 21時
