青と紺のメモリー【剛×玲】

未来 ページ21

Aside







モモ「実際さ、職場での剛典ってどうなの？」


A「ど、どうって…」


モモ「やっぱりモテてる？女の子からチヤホヤされてる？」






興味津々


そんな視線で聞いてくるモモちゃん



…答えるの、苦しいな






A「…わたしは受付だからよく分かんないけど…やっぱりみんな、その、…カッコいいって言ってるかも。」


モモ「わーやっぱりそうなんだ。あの顔はモテるだろうね。」


A「…モモちゃん、不安じゃないの？」


モモ「不安？」


A「だから…浮気されたらどうしよう、とか…」


モモ「…そんなの考えたことも無いな。」






こっちが怖気付いてしまうほど、自信に満ちたその言葉。





モモちゃんのそういうところ好き、って

いつものわたしなら、きっと思うけど




今回はダメ

自分に言われてるみたいで、悲しくなる







モモ「なんかさ、剛典は浮気なんかしない気がするんだよね。…ていうか、浮気するくらいなら、わたしに別れてって言うと思う。」


A「…そうなんだ。」


モモ「わたしにバレないで他の女と関係持つなんて、そんな器用なことできないよ、たぶん。」






ああ、それは分かるかも


この前だって、ほら

後輩のミスを全部請け負ってたし…優しいひとだから






モモ「Aも早く彼氏作んないと…そろそろヤバイよ。」


A「やばいかな？」


モモ「女は出産のことも考えなきゃいけないからねー…いつまでも若くないし。」


A「…出産、かあ。」






モモちゃんと岩田さんの子は、きっと可愛いだろうな




A久しぶり、なんて言うモモちゃんの隣には、優しく微笑む岩田さんがいて

その腕の中には、天使みたいな赤ちゃんが眠ってるの。




なんだか、考えたくもないけど

そんな未来がすごく想像できる。






モモ「職場にいないの？いい感じの人。」


A「…いない。」


モモ「けどさ、来訪の人に連絡先聞かれるって言ってたじゃん。」


A「だって、みんな経験値高そうで怖いもん。」


モモ「バカだな、とりあえずご飯行って、そこから人脈を広げていくんだよ。」






…そりゃ、私だって

合コンとか、飲み会とか、行ってみたいよ



でも、赤ちゃんの時から顔変わってないねってよく馬鹿にされるから

そんなわたしが行っても、みんなをガッカリさせちゃうだけ






…それに、もうなんか

岩田さんじゃない男の人は、どうでもよくなっちゃった





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