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そろそろ ページ26

亜嵐side






亜嵐「あ、けどこっちも似合う。…待ってこっちも良くね?」


A「…白濱くん、優柔不断だね。」






高校からだいぶ離れた場所にあるショッピングモール。


最近話題のアクション映画見たあと

先生がお気に入りだってブランドを見つけて、そこで俺が服選んであげてるところ。






亜嵐「あー、待って。めっちゃ悩む。」


A「えー、こっちでいいよ。安いし。」


亜嵐「ちょ、待って待って。でもやっぱ先生こっちの色の方が似合うよ。」


A「こっち?」


亜嵐「うん。やっぱこっちにしよう!」





薄い空色のニット

ね、いいじゃん。A先生寒がりだから。





A「…じゃあそれ買う。」


亜嵐「あーもういいから、貸して。」


A「ダメだよ、今日全部奢ってもらってる。」


亜嵐「だって俺が呼び出したんじゃん。」


A「でも、」


亜嵐「今日くらいカッコつけさせてよ、ほら。」





納得いかないって顔して膨れてるA先生。


変な顔って笑うと、もお、なんて余計怒っちゃったけど。





亜嵐「はいっ、どーぞ。ご褒美。」


A「…なんのご褒美?」


亜嵐「…毎日頑張ってるご褒美。」





店を出て そう言いながらショッパーを手渡すと

A先生、嬉しそうに微笑んで ありがとうって受け取ってくれた。





時計を見るともう19時過ぎ


A先生の許可も降りて、晩メシもここで済ませることに。




昼フレンチだったから、夜は和食



モールの一階にある人気の定食屋さんで

俺はとんかつ定食、A先生は親子丼を食べた。





A「…白濱くんのとんかつの方が美味しかった。」


亜嵐「俺が選んだものに間違いはない。」


A「…今度来たらとんかつ定食にする。」






その今度も、隣にいるのは俺だったらいいな、なんて。






亜嵐「…よし、じゃあ帰りますか。」


A「うん。…帰ろっか。」






…そろそろ菊地くんのこと話さねえと。


今日はそれ言うために呼び出したんだからさ。





近くの駅から電車乗り込んで このまま15分



この間に話そうと思ってたのに、想像してたより人が多くて断念。



他愛ない会話をしているうちに、もう先生の最寄り駅に着いてしまった。






A「…あれ、白濱くんも降りるの?」


亜嵐「うん。…ちょっとだけ、話したいことあって。」





不思議そうに俺を見上げる先生と電車を降りて


駅のホーム

そのベンチに腰掛けた。


大丈夫だよ→←デート



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ゆうき(プロフ) - すごく面白かったです。続編、書いてほしいです。 (2019年9月18日 21時) (レス) id: 9e39fec3dc (このIDを非表示/違反報告)
わたし - 読ませていただきました!続編読んでみたいです!!占ツクでこのお話が一番大好きで定期的に読ませてもらってます!ありがとうございます! (2018年10月5日 23時) (レス) id: 30aa3f8e55 (このIDを非表示/違反報告)
こぁお - うわあ、きなこさん、さすがです。 本当に面白かったです。 感動をありがとうございました。 (2018年2月7日 18時) (レス) id: bd05a1edf1 (このIDを非表示/違反報告)
実波 - 久しぶりに読みました。これ、続編ないんですか?笑 (2017年9月26日 7時) (レス) id: 6e3449be8e (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - しばらく開いていなかった占ツク。きなこさんの最初の作品から読ませていただいています。冬のお話を、夏に読んじゃいましたが、きなこさんの世界観はやっぱり素敵だなと思います。この作品以降のものも時間を見つけて全部読ませていただきます! (2017年8月17日 14時) (レス) id: c2a087ffac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2017年2月1日 21時

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