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後悔 ページ49

Aside






珍しい玲於くんは、それだけじゃなく…





玲於「…よろしく。」


A「…はい。」





誰とも何も話さず

ましてや携帯にも目を向けず


一瞬で衣装に着替え、わたしが待つメイク台の椅子に座ってくれた。





…は、早い。


いつもならダラダラお喋りしてゲームして、玲於くんって呼ばなきゃ来てくれないのに。





…なに?なんで?

昨日チカさんといいことあったの?


やっぱりお泊まりした?






A「…れ、おくん…」


玲於「…ん?」





ヘアクリップでその髪をまとめながら呼ぶと

鏡越しに目が合って。




…ドキドキする

どうしよ、なんでこの人 こんなにカッコいいの?



まだヘアセット前だし メイクもしてないし

何より1時まで飲んでた人なのに。






玲於「…なに?」


A「…あ、あの、涼太くん、なんで喧嘩したの?」






小声でそう尋ねる。


自分からチカさんの話題に持ってくの嫌だけど


なんだろ、この気持ち



知りたくないのに 知りたい


…変なの。






玲於「…喧嘩?」


A「…昨日、喧嘩したんでしょ?…その、チカさんと…」


玲於「…え、マジ?」






…マジ?って

知らないの?






A「…喧嘩したって…美幸さんに聞いたんだけど。」


玲於「…俺昨日帰ったし。知らないわ、それ。」


A「…帰った?」


玲於「うん、参加してない。」





…そうだったんだ。


用事かな、お仕事はなかったはずだけど



…どうしよ 嬉しいかも。





玲於「…なんなの、その嬉しそうな顔。」


A「や、全然!そんなことない!」


玲於「…あっそ。」






鏡越しの玲於くんの顔


ちょっと口角上げながら俯いて

…なんか玲於くんも嬉しそうだよ。






A「…よかったの?…チカさんいたのに。」






思わずそんなことを聞いてしまった。

声に出した後、あれ、わたし何言ってるんだろって気付く。






玲於「…バカ、用事があったんだよ。」


A「…そっか。」


玲於「…お前だって帰ったくせに。」


A「…わたしも用事があって。」






あっそって呟く玲於くん





涼太くんとチカさんが喧嘩したのって

たぶん、玲於くんにとって


嬉しいことって言ったら不謹慎だけど

チャンスであることに違いはないはずだから。





…知らないなら、教えなきゃよかった。







その後悔が本物になることなんて

今のわたしはまだ知らない。



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なゆ(プロフ) - SnowMan目黒蓮くんのお話で全く同じ作品あるんです。今日読んでて佐野玲於ver知ってるなぁと思ったら、タイトルも見出し?も内容も全く同じでした。きなこさんが書いてるのかと思ったら作者は違う方です。一度確認してみて下さい、、、。 (2021年8月18日 4時) (レス) id: 1e103a7bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ri(プロフ) - こんばんは。いきなりコメントごめんなさい。このお話2年前ぐらいに読んでから、すごい好きで定期的に読みたくなるんです。とっくにLDHのファンをやめたのに、懐かしくなって玲於くんのお話別作品も読ませていただきました。とても素敵でした。 (2020年6月18日 1時) (レス) id: c2ce5189fe (このIDを非表示/違反報告)
meiichikawa(プロフ) - とてつもなくこのお話が大好きです。 (2018年8月31日 18時) (レス) id: cd3e6473be (このIDを非表示/違反報告)
Neon - このお話にどハマりしてます。もう何回読んだことか、、玲於くんの不器用さがすごく伝わってきてどんどん続きが見たくなる!そんな感じのお話で、ほんとに読みながらキュンキュンしてます(/ω\)これからも小説頑張ってください!! (2018年2月12日 14時) (レス) id: adc5307a56 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - この話すっごい好きです。主人公を応援したくなるし、何回よんでもあきません。せつないし、嬉しい!とか表現があって。ほんまに大好きです!占いツクールを初めて開いた時から読んでいまだに、たまに読んだりします! (2017年12月26日 0時) (レス) id: fb70c0baa4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2016年11月10日 21時

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