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貴「最悪……」
昼休憩から戻ってくると
目の前に積み上げられた書類の山をみて項垂れる。
貴「残業確定。」
そんなことを呟きながら
どんどんと書類を処理していく。
せっかくの華金だって言うのに全然華々しくない。
見兼ねた先輩方が
差し入れしてくれるのは正直ありがたい。
貰ったコーヒーを流し込みながら
黙々と終わらせる。
貴「ん゛〜！やっと終わった！」
やっとの事で片付け終わり
周りを見渡せば社内に残ってるのは数人。
時刻は22時。
貴「よし、飲みに行こう。」
頑張ったご褒美にと少しだけ化粧を直し
街仕様にする。
ぱぁーっと飲んで発散しよう。
A今何してる?
Jesse仕事終わったとこ!!
A今一人で飲んでんだけど一緒に飲まない?
Jesseえっ!一人で飲んでんの?!
行くから場所送って!すぐいく!
貴「……別にそんなに急がなくてもいいんだけど。」
ジ「そんなわけにはいかないでしょ。」
女の子がひとりだなんて危ない！
そう言って少しだけ怒ってるジェシー。
貴「ふふっ、女の子扱いしてくれんだ。笑」
ジ「当たり前じゃん！！」
まったく！なんて言いながら
私を1席ずらして壁際に追いやり反対側に座るジェシー。
そういうとこスマートだよね。
貴「変なのに声掛けられないようにしてくれんのね」
ジ「Aは可愛いからね。
すぐ変な虫ついちゃう。」
貴「そんなことないよ。
むしろそうやって
ストレートに可愛いって言ってくれるのは
ジェシーぐらいかな。」
ジ「まじ？だったらみんな見る目ないね。」
ちょっとおちゃらけながら寄り添ってくれるジェシー。
その優しさにはだいぶ救われている。
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作者名：Rio | 作成日時：2023年7月12日 14時
