hairsalon【SixTONES】 (ページ45)

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貴方side

しばらくして裏から戻ってきた

慎太郎くんが飲み物をわたしてくれた。

貴「ありがとう」

「どういたしまして！んじゃ仕上げていくね」

先程のことはなかったかのように

淡々とセットされていく髪を眺める。

からかわれたのかな……

なんて少々落ち込みつつ、

完成されたヘアセットを鏡で確認する。

「よし！完成！あ、ちょっとまってて！」

と裏から携帯を持ってきた慎太郎くん。

「参考資料にしたいから写真撮らせて！」

とヘアセットされた髪をカメラに収めてもらう

それと、と一言つけ加えた彼は

私の肩をグイッと自分のほうに寄せて

パシャっと写真を撮る。

「ぶっ！変な顔！」

貴「ちょっと！急なんだもん！！」

「じゃあ、今度はちゃんと撮ろう。ほら。」

肩に添えられた手は相変わらずそのままで

今度はしっかりカメラを見て写真を撮る。

「っし！バッチリ！携帯に送るね！」

と私のトーク画面に送られる写真たち。

「もう夜遅いし送るよ。」

そう言う彼は早々に閉店準備を済まし

お店の鍵を閉める。

「はい、どうぞ」

車で通勤している慎太郎くんの車に乗せてもらう。

助手席に案内されそのまま乗ったけど

普段とはまた違った彼の整った横顔に

ついついときめいてしまう。