21.前髪 ページ21
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ドサ、と膝をついて座り込んだら
見上げれば和さんの表情がわかるのに、それを見るのが怖くて。
足元を見つめたままで
「櫻井さんとは仕事だから」「ほんとに何もないから」って。
何度も、そう言うことでしか、何も伝えられない。
「ずっと…伝えたかったの……でも、でも……言わなきゃって思っても、なんて言えば良いのかわかんなくて、っ、」
和「……」
「確かに二人で出張には行ったけど…その間も和さんのことばっかりで、っ、
やっぱり……和さんが好きだって…再確認して、っ」
和「お前はさ」
「だから昨日…、信じてくれないかもしれないけど、っ私ほんとにっ」
和「だからお前はそんな適当な女じゃないってわかってるって」
腰掛けて、俯いたままそう言った和さんを、やっと見上げたけれど。
前髪に遮られて表情はよく見えない。
和「……春から、3ヶ月待って、待たされて、いつになったら返事もらえんだろって、もやもやして過ごしてたのにさ
昨日急に返事もらえてやっと一歩進めたと思ったらまた翔ちゃんが出てきて」
「っ、」
和「……やましいことがあるなんて思ってねーし、仕事だってちゃんとわかってる、でも、」
その後に続く和さんの言葉に
何かに押しつぶされそうな、逃げていた気持ちに向き合わなきゃって、そう思った。
和「でも……もう俺だって大事なもん失いたくねぇから必死になるし冷静になれねえんだって、」
前髪に隠れていた表情が上がって
涙で滲む先に茶色い瞳が見えて。
和「なんて顔してんの、お前、…」
そう言って。
私の髪を、ぐしゃっと撫でた。
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ともび(プロフ) - 音羽さん» 遅くなってしまいました！嬉しいです、ありがとうございます♪夜更かししちゃうくらい(笑)音羽さんも、手洗いうがい、ちゃんとしてくださいね！！こちらこそ、ありがとうございました！！ (2020年4月7日 7時) (
レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - お疲れさまでした！ 最高の小説でしたよ！ 夜更かししちゃうくらい、次読みたい！ってなってしまいましたwww 本当に最高でした！ これからも体調には十分に気をつけて下さい。 ありがとうございました。 (2020年3月11日 1時) (レス) id: 717d351d89 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» 遅くなってしまってごめんなさい！！コメントありがとうございます！私もここを消してしまうのは寂しいので記念に残すことにしました♪ツイも時間を見つけて頑張るので是非！また楽しみにしていてください！！ (2020年3月3日 16時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 今更のコメント失礼します。ここを残して頂けるのがとても嬉しいです！何度も読み返したい作品がたくさんあるので、これからも読み続けます。あ、ツイの方でも待ってます！ (2020年2月19日 13時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - ともさん» 嬉しいお言葉、、ありがとうございます！冷たくても温もりが何処かにあるお話を心がけていました！私も寂しいですが、読んでくださる皆さんのおかげで頑張れました、ありがとうございました！！！ (2020年1月28日 13時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともび
| 作成日時：2019年11月27日 9時
