18.溶ける滴＊Sho＊ ページ18
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なんで、Aさんがいるのか。
そんなの寂しそうな横顔を見ればすぐにわかる。
それなのに、どうしたの、なんて聞いてしまう俺は、性格が悪いんだろうか。
「うん……ちょっと、ね」
翔「またにの？(笑)」
「……うん、(笑)」
翔「出張バレたとか？」
わかるんだね、って儚く微笑む彼女の指先に
コップに張り付いた滴が溶ける。
「櫻井さんは、バレてないの、？」
翔「え？」
「彼女に、…バレてない？」
翔ちゃんビールね、と目の前にグラスを置く相葉くんの目が、俺の顔を見たような気がして
咄嗟に彼女の横顔を覗き込むフリをした。
翔「俺は大丈夫だよ」
「そっか、」
翔「で？…ちゃんと仕事でって話したの？」
「んーん、…はぁ…やっと気持ち伝えられたのになぁ…」
そうか。やっと。
気持ち伝えられたんだな。
左側でコトン、と音がして
お手洗いに行っていた智くんが戻ってきた。
翔「…喧嘩したらさ、いつでも相談乗るよってあの時言ったじゃん」
「ふふ、…そうだったね、」
誰も、何も話さない しばらくの沈黙の間
相葉くんがグラスに触れる透き通った音だけが静かに鼓膜を揺らして。
「信じてくれるかな、和さん」
いつか、胸を痛めたその呼び方に
一口、ビールを流し込んだ。
翔「信じるっつーか、…互いが互いを想ってんなら、きっと通じるし、ほんとは何考えてんのか分かるもんだよ。
……ほんとに、相手のことが好きなら。」
じわじわと、汗をかく自分のグラスを見つめたまま。
話しておいでよ、と彼女の背中を言葉で押して。
お水だけだからいいよって笑う相葉くんに、ごちそうさまでしたって頭を下げて
爽やかなカラン、って音と一緒にAさんは出て行った。
智「バカだね翔ちゃん」
そんな、優しい智くんの声が
また飲み込んだビールと一緒に身体に沁みた。
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ともび(プロフ) - 音羽さん» 遅くなってしまいました！嬉しいです、ありがとうございます♪夜更かししちゃうくらい(笑)音羽さんも、手洗いうがい、ちゃんとしてくださいね！！こちらこそ、ありがとうございました！！ (2020年4月7日 7時) (
レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - お疲れさまでした！ 最高の小説でしたよ！ 夜更かししちゃうくらい、次読みたい！ってなってしまいましたwww 本当に最高でした！ これからも体調には十分に気をつけて下さい。 ありがとうございました。 (2020年3月11日 1時) (レス) id: 717d351d89 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» 遅くなってしまってごめんなさい！！コメントありがとうございます！私もここを消してしまうのは寂しいので記念に残すことにしました♪ツイも時間を見つけて頑張るので是非！また楽しみにしていてください！！ (2020年3月3日 16時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 今更のコメント失礼します。ここを残して頂けるのがとても嬉しいです！何度も読み返したい作品がたくさんあるので、これからも読み続けます。あ、ツイの方でも待ってます！ (2020年2月19日 13時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - ともさん» 嬉しいお言葉、、ありがとうございます！冷たくても温もりが何処かにあるお話を心がけていました！私も寂しいですが、読んでくださる皆さんのおかげで頑張れました、ありがとうございました！！！ (2020年1月28日 13時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともび
| 作成日時：2019年11月27日 9時
