ジャイアン系天使

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「あ、あは☆A先輩、あんにょーん…」

「…見てたの？」

「見てません！！大人のキスなんて見てません！！///」



恥ずかしそうに両手で顔を覆うスングァン君。こっちの方が恥ずかしいわ。



「やっぱりお前か」

「…ジョーンファニ先輩」

「ジョンハンだし。で？何か用？」



ハニの問いかけを聞いて、私を見つめるスングァン君。



「ん？どうしたの？」

「ぼ、僕…！A先輩に、ひ、ひ、一目惚れしましたああ！！」

「は？無理。こいつ俺のだし」



スングァン君は驚きもせずに頷く。



「ジョーンファニ先輩の彼女なのは知ってます！でも、僕、頑張りたいんです！！」



頑張るって何を？そう聞こうと思ったけど、何だか聞ける雰囲気じゃないな。



「よく分かんないけど、スングァン君！頑張れ！！」



とりあえず、応援。←



「本当ですか！？やったああ！！」



嬉しそうなスングァン君と、



「はあ！？馬鹿、お前何言ってんの！？俺は！！？」



焦るハニ。



「頑張るらしいから、応援しただけだよ」

「ああああ！！この鈍感！！」



ハニは頭を抱えてため息をついた。スングァン君は鼻の穴を膨らませてドヤ顔。



「A先輩！朝と昼休みと放課後毎日会いに来ますね！！あんにょーん！！」



走って行くスングァン君の足音と、ハニの舌打ちが、廊下に響いた。

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