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ホンソク「じゃあ俺そろそろ帰るから。
また来るね、明日にでも」
「ありがとう。
でも無理はしないでね、風邪移したら申し訳ないし⋯
ホンソクも仕事頑張って、明日収録でしょ?」
ホンソク「Aの風邪なら移ってもいいんだけどなあ」
「だめだよ、だめ」
まったく、この人は自分に風邪が移るかもということをあまり深く考えていないようだ。
帰る準備が終わったホンソクは部屋から出ようとする。
ホンソク「あ、そうだ」
何かを思い出したかのようにホンソクは部屋のドアとは正反対の方向に、
つまり、寝ている私のところに向かってきた。
「どうしたの?」
その瞬間、
ちゅ、というリップ音と共におでこにあたたかい感触。
ホンソク「はい、早く良くなるおまじない。」
「ちょ⋯っ!
ねえバカ、風邪移っちゃうよ?」
こんなんで移んないもーん、とホンソクはいじわるそうな笑顔で言う。
ホンソク「ほんとは口にキスしたいんだけどね、今は我慢する。」
「⋯っ!あー、もう、そういうところ!」
ぺしっ、とホンソクの胸板を叩く。
そんな照れてる私を見てホンソクは楽しそうな顔をしていた。
・
ホンソク「それじゃ、お大事にね。
ちゃんと安静にしてるんだよ?」
そう言い、今度こそ部屋を出ようとするホンソク。
「ありがとうオンマ」
と言うと、オンマじゃないですと言って手を振りながら部屋のドアをしめたホンソク。
ホンソクが部屋を出ていったあとの一人の部屋は、なんだか少し寂しい気もする。
そして、私はおでこに手を当てる。
「あー、ホンソクのせいで顔熱い。」
私は体を起こし、ホンソクが買ってきてくれたお茶をぐびっと飲む。
私の熱は、まだまだ下がらなそうです。
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ヨカ(プロフ) - りーさん» ありがとうございます!お話ができしだい書かせていただきます!(^^) (2019年5月17日 18時) (レス) id: 9fbabffe0a (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 更新ありがとうございます! リクエスト受け付けて下さるなんて……素敵です! 取り合いされるお話が読んでみたいです! (2019年5月17日 18時) (レス) id: 371fdf5cab (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - mikadoさん» そうなんですよー!!ありがとうございます!!勉強もおたがい頑張りましょう(o^^o) (2019年5月14日 13時) (レス) id: 9fbabffe0a (このIDを非表示/違反報告)
mikado(プロフ) - 受験生だったんですか!?毎日更新お疲れ様です…私も受験生で占がツク書いてますがヨカさん程しっかりとした小説かけてませんし更新も亀過ぎて…尊敬します。無理しない程度に頑張って下さい〜楽しみにしてます! (2019年5月11日 22時) (レス) id: 3b03e9c822 (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - ジンホさん» 自信になります本当に嬉しいですありがとうございます(;_;)ぜひまたリクエストしてください!(o^^o)自 (2019年5月11日 11時) (レス) id: 9fbabffe0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨカ | 作成日時:2019年5月3日 0時