時は違っても空は同じ色をしている (ページ6)

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反撃（ﾄｳﾏ）ページ6

　
　
『やあトウマ氏』

「…ん、Aおはよう」

某休日の朝

その日はアキノリが朝からいないとの情報を知り、結構ウキウキしながら来たのだが…

『朝から早いねキミは』

「ああ、家に居てもすることも無いしね」

私の理想の光景を裏切るかのごとくトウマはパソコンでうすらぬらをチェックしていた

クソぉ！

「今日はいつもより少し早いね」

『…トウマよりは遅いけどね』

そう言いながら前に貰ったアーク(大ガマ、土蜘蛛)を眺める(初の友達)

改めて思うけど、私凄い大物と友達になったな…

ケータ君絡みだとしてもこれは凄いよね？褒められても良くない？

「…？何見てるの？」

…おっと

どうやら眺め過ぎたみたいだ、彼は不思議そうな目でこちらを見ている

…別にパソコンに集中しててくれても良かったんだけど

『いや新しい友達妖怪のアークをね』

「ああ。」

彼は納得したのかまたパソコンに目と体を向けた

…なんかズルいな

探偵団の誰よりも早く来て、私に一位(勝手に競ってるだけ)を譲ってくれないし、
その上余裕そうな顔で仕事をしてて…

…別にこれは反撃しても良いのでは

彼の中で最も経験の無さそうなことと言えば…

「………ッ！？」

『そういう顔してるのが悪いからね、文句は受け付けないよ』

私は彼の頬に軽く触れるか触れないかぐらいのキスをした

へっ、どうだ見たか(したり顔)

決めてやったと言わんばかりの顔をしているだろう私はトウマの顔を見ずに、部屋を出た

…一応言うけど別に誰でもするって訳じゃないよ？
偶々トウマがこういうのに弱いって分かってやっただけだからね？

「不意打ち…、」

きっとトウマは今頃ビックリしてるだろうなぁ…
　
　
　
　
　
　
　