時は違っても空は同じ色をしている (ページ4)

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「………。Aは、

ｰｰｰｰ元祖の方が好きか？」

『…えっ』

さっきまで黙っていた大ガマさんがやっと口を開いたと思えば、少し寂しそうな顔をしていた

それは…饅頭の話なんだろうか、それとも軍の方でなんだろうか

土蜘蛛さんも、私の答えが気になるのか大ガマさんと一緒に私を見ている

やだ～視線熱～い♡

…どうしよ？

これどっちを選んでも地獄ルートなんじゃないか？

『んー…私は…そうですね…

どちらかというと元祖ですかね』

「………じゃあ、」

『あ、いや話はまだ続いてますよ』

「…、」

『私的につぶあん派だっていうだけで、本家も好きですよ！

てか、つぶあんとこしあんってどっちも美味しいからあんまこだわりが無いんですよねー

両者それぞれ良いところを持っているので、それで見定めろというのは難しいというか

…ええと、まあ結論を言ってしまうとね！？両方好きですので決めれません！』

「…」

「…」

…なんだこの妙な間は…

『…あの、お二人共なんで無言なんですか？怖いですよ』

「……」

「……」

私が声を掛けても俯く二人は、無反応のままである

『…あの？』

「……ぷっ！」

「……ふっ！」

「ははははっ！なんじゃそりゃ、全然答えになってねーじゃねぇか！」

「ふっ…！」

『…！？』

何故！？というか笑う要素あったか？今の私の発言で？

状況を理解出来ていない私とは真反対にこれでもかと言うほど笑い続ける二人

「ふっ…これでは問い詰めた意味も無いではないか」

『えっ…あっ！すみません！！』

笑いが収まったのか落ち着きだした土蜘蛛さんと大ガマさんは、私を見て微笑んだ

「いや、良い。
少し意地の悪い質問をしたのはこちらの方だ

お主が謝る必要など無い」

「ぶっちゃけAはどっちなんだろうとは思っていたけどな

…いや、お前を責めてる訳じゃ無いぜ？

元祖本家は昔からこういう喧嘩をしてるんだ
まあ、これはこれからも続くんだろうけどな

この喧嘩はしょうもないから拉致が明かない

だから、俺らのお気に入りであるお前に来る度仲裁してもらってるんだ」

昔からこんな感じだったのか……ん？待てよ？

『…？？ちょっと待ってください』

「お？どうした？」

『私がお気に入りですか？ケータ君とかじゃなくて？』

「？あぁそうだが。」

『…えぇ！？』
　
　
　
　