子供らしさ(ジータン) ページ2
『ジータンやジータンや、何故に私は連れて来られてんのかね』
パトロールから帰ってきた瞬間に、ジータンが私の手を掴んだ…
と思えば引っ張ったので、大人しくしたら着いたのが駄菓子屋
「ジータン 寂しい A 構ってくれない
だから 今しか 遊べない! 」
『可愛いぞジータンや』
なるほどそんなことを思っていたのか
さっきまでの行動に納得していれば、ジータンはなにやらゴソゴソし始めた
何が出るやらと思えば
『水鉄砲かぁ…』
「これで 遊ぶ ダゼ!」
ジータンは無邪気にそう言った
…子供らしさ
いつから忘れたんだろうか
懐かしいこの感じ
思わず涙が出そうになったが、目の前にはジータンが居るので、なんとか抑えた
「… A?」
『…なんでもないよ』
この子といると懐かしさが溢れ出てしまうな
そう思いつつも、ジータンが持っている2つの水鉄砲の内一つを手に取る
そんな私の様子を見て、ジータンは凄く嬉しそうな表情をした
「おや、水遊びかい?それなら近くの公園があるからそこへお行き」
いつの間に居たのか、駄菓子屋のお婆ちゃんは微笑ましそうにベンチに腰掛けながら、そう言った
「ババア ナイス! ダゼ!」
早速行こう行こうと私の手をまた掴み、公園へ向かうジータン
最初のよりも力が強い気がするんですが…
『…ねぇ、ジータン』
「?」
『確かに最近遊べてなかったけど、暇があったらいつだって遊べるよ?』
「…!!」
ジータンはさっきよりも目を輝かせた
「ホント!? ウソじゃない ダゼ!?」
『本当だよ』
「ホントのホント!?」
『ホントのホント』
「ホントのホントのホントか!?」
『ホントのホントのホントだよ』
グルグルと繰り返しする会話に少し頬が緩みそうになってしまう
それからまたグルグルと会話していけば、公園に着く
『…じゃあ早速水鉄砲持ってねー…あっ言っておくけど負けないよ?』
「で、何でそんなに濡れてるんだよ」
『水遊びやぞ』
どっち派?(ツチグモ、オオガマ)→←妖怪探偵団の一員(all)
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作者名:みたらし団子 | 作成日時:2021年1月21日 7時