おとなり 2 ページ26
何年かぶりに風邪をこじらせてしまって、
やっとのことで解熱して2日目の朝。
カラカラ…
シャワー済ませて、
外の空気でも吸おうかとベランダへ。
『…あ、生きてた』
と、無理やりつい立てから顔をだしたのは、
隣に住む彼だった。
『…あ、すいません。なんか気配なかったんで。
ぶっ倒れてたらどーしよと思って。
大家さんに連絡入れようか悩んでたんすけど。
無事で良かったです、はい。』
言うことを言ったら、
そそくさと戻って行った。
『初めてちゃんと喋ったの聞いた…』
引っ越して来てから半年、
朝挨拶しても会釈されるくらいで。
最初のご挨拶の時も、
声を聞いたような聞いてないような。
いつも落ち着きなくてバタバタしてるのが
珍しく静かだったから、
心配してくれたんだろうな。
ピンポーーーン
心配してくれたのにお礼しないのもと思って、
６本パックのビールを持って行くことにした。
ガチャ
2『…なんすか？』
…あれ、こんなかっこよかったっけ？
緊張する。
『…あ、あの…この度はご心配お掛けしてすみませんでした。これ、少しですけど』
2『…具合悪いの？』
静かにビールを受け取ると、
顔をじっと見つめられた。
『えっ…あ、はい。風邪をこじらせまして…』
2『…雑炊食う？』
『え？』
2『卵とネギのやつ』
『……』
____________
『おいしい…』
今まで食べた雑炊のなかで、ダントツだった。
『シェフとかですか？仕事』
2『いや、公務員』
え、こんな無愛想で大丈夫なんですか？
とは聞けなかった。
続く。
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yu★(プロフ) - りったんさん» コメントありがとうございます。ご挨拶文も何も書かなくてすみません。今回は自己満足で書いているものなので……みっくんのお話、気に入って頂けて嬉しいです。頑張って妄想しますね！！ (2016年7月8日 0時) (
レス) id: 032f748403 (このIDを非表示/違反報告)
りったん(プロフ) - はじめまして！いつも読まさせてもらってます！いろんなお話読めて楽しいです！特にみっくんのお話キュンキュンします！みっくんのお話たくさん更新待ってます(^^) (2016年7月4日 23時) (レス) id: 2bf0fe5ab2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu★ | 作成日時：2016年5月6日 8時
