クリーニング屋 Ki ページ17
北『うぃーっす。』
『あ、いらっしゃいませ！』
冬場はニットとかアウターとか
家で洗えないもんがあり過ぎて。
でも俺アイドルだし、
綺麗にしとかなくちゃだから、
うちのマンションの近くの
クリーニング屋に頻繁に通ってる。
北『これ、お願いしまーす。』
『かしこまりました。
3点で宜しいでしょうか？』
北『ん、よろしいです。』
今のマンションに引っ越してから
かれこれ1年になろうとしてる。
ここの店、
いつも遅い時間までやっててマジ助かるんだ。
でもまぁ…
通ってる理由はそれだけじゃないけどね。
北『21時までだったよね？ここ。』
『あ、はい。』
北『俺さ、腹減ってんだよね。
終わったら付き合ってくんない？飯。』
この言葉
さらっと言った風に聞こえるけど、
やっと言えたんだ。
いつもタイミング悪く電話掛かってきたり
お客さん来ちゃったりで、
チャンス逃してた。
『…北山さんは、肉じゃがはお好きですか？』
北『…ん？肉じゃが？』
好きだけど。
『私ここの上に住んでるんですけど…
あれ、前に話しましたっけ？』
北『あ、うん。聞いた。』
もちろん覚えてる。
フルネームが手塚Aってことも。
俺より5個下ってことも。
実は、アイドル目指してたってことも。
『良かったらなんですけど…
食べに来ませんか？』
北『え、いいの…？』
手料理…いや、
好きな子の手料理とか、いつぶりだろ…
『北山さんが良ければ…』
まさかの彼女からお誘いを受けるなんて、
なんか夢みたいだった。
・
北『あー、すげー美味かった！
ごちそうさま。お腹いっぱい！』
『ありがとうございます。ふふ。』
彼女の手作り肉じゃがは、
びっくりするくらい美味かった。
北『…ね、また食べに来ていい？』
『…あ、はい！ぜひ！』
北『次はカレーがいいな。』
女の子の部屋に上がって、
ただ飯食って帰んのなんて初めて。
彼女がとても純粋だったから。
そんな彼女を
俺は大切にしたいって思った。
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yu★(プロフ) - りったんさん» コメントありがとうございます。ご挨拶文も何も書かなくてすみません。今回は自己満足で書いているものなので……みっくんのお話、気に入って頂けて嬉しいです。頑張って妄想しますね！！ (2016年7月8日 0時) (
レス) id: 032f748403 (このIDを非表示/違反報告)
りったん(プロフ) - はじめまして！いつも読まさせてもらってます！いろんなお話読めて楽しいです！特にみっくんのお話キュンキュンします！みっくんのお話たくさん更新待ってます(^^) (2016年7月4日 23時) (レス) id: 2bf0fe5ab2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu★ | 作成日時：2016年5月6日 8時
