11_ソンナ▪カンケイ▪ユルサナイ ページ11
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『只今戻りんしたー。無事に組織ごと潰して警察に引き渡しておきやしだッッ!?』
「おっかえりー!魅緑!!」
『このックソガキ…其れはやるなと言ったではありんせんか。』
探偵社の門を潜った瞬間タックルしてくる彼を叱る。
そんなことも気にせず、すりすりと胸に寄ってくる彼は呆れる、
乱歩より身長が高いので乱歩の頭が見事私の首にハマる
「火蕨さんは乱歩さんより高いんだねェ珍しいよ」
『そうでありんすね。わっちも高い方ではありんすが見下げるのは久方ぶりでござりんす。』
その言葉に切っ掛けに乱歩はあからさまに機嫌を悪くし、
其れに反するように太宰はあからさまに機嫌を良くする。
『それにわっち、見上げるのはもうようざんす、懲り懲りでありんす。』
(ようざんす=結構です)
乱歩と太宰の気分が逆転する。
「ねえ魅緑、僕あれしたい!」
『あー、はいはいわかりんした。』
ガバッとブラウスのボタンを外して乱歩が魅緑の谷間に腕を構える。
「おや、」
「あら!」
「ええ”っ!」
「は、」
『異能力。雷神』
探偵社員のことを露とも気にせず、何かをし出す二人。
そんな時、バリバリッと音を立てて輝かしい程美しく綺麗な雷刀が出てくる。
その太刀を乱歩が勢い抜く。うげー、えろと呟いた乱歩は後で彼女にしばかれることだろう。
「わー、おもー」
『内容が薄いでありんすね。』
乱歩がキャッキャしていると社員の皆が集まる。
「なんですの、それ!火蕨さんの異能力ですか!?」
「そうだよ!すごいだろ!」
「何で乱歩さんが誇らしげなんだい」
「綺麗な刀。」
「触っても良いですか、?」
和気あいあいとしているところを見て居るとぐいっと腕を引っ張られる。
その首謀者をみるとまだ腹の中が煮えたぎる。
『何でありんして?太宰殿』
「君と乱歩さんは胸をさらけ出してもいい関係性なのかい。何で私には異能について
言ってくれなかったんだい。何で私の事をそんなに無きに等しく扱うんだい。
私にこんなこと言う資格無いのは分かってるけれど今は済まない許しておくれ。
只さ、私だって君の谷間に腕を突っ込みたいんだけれど?」
物凄い早口でそう言われ魅緑は目が回る。大半のことは聞き取れたが聞きたくないので
聞かなかったことにしたい魅緑であった。
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あっぴー - あっ…好きです!おもしろいです! (2月18日 23時) (レス) @page13 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
アディショナル(プロフ) - とってもおもしろいです!異能力は雷電将軍かな?頑張ってください! (2月9日 23時) (レス) id: c16c35d125 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんふらん(プロフ) - とてもとてもべりーべりー最高です。夢主様の口調やら乱歩さんと太宰さんとの関係とか諸々好きです。とても尊敬です。 (2月3日 23時) (レス) @page8 id: 13e4982fef (このIDを非表示/違反報告)
すあ - とてもおもしろいです! (1月25日 15時) (レス) @page5 id: b296360cb1 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - 夢主ちゃんの使ってる言葉からして、めっちゃ好きです。がんばって下さい! (1月15日 13時) (レス) @page3 id: b34111cf4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:糸町 | 作成日時:2024年1月8日 21時