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俺は2階ののベランダでタバコを吸っていた。
Aは部屋に鍵をかけているから大丈夫だろう。
…そういえば、アイツはなにも飲んでなかったよな
俺は冷蔵庫からペットボトルを取りだし、Aを閉じ込めている部屋へと行った。
…ドアノブが壊されている。もしかしたら、部屋を出ていったのか……？
俺はペットボトルを手から落とし、家中探し回った。
何処にもいない。
外で見つけて連れ戻してやろうと、玄関まで行ったら 目の前にはスーパーのレジ袋を
両手に沢山抱えたAがいた。
「どこに行っていた…？脱走したのか……??」
『脱走??私買い出しに行ってきましたよ。尾形さんいないんで勝手に家出ちゃったけど……。運ぶの手伝って下さい。食料品とか買ってきました!!
あっあと勝手にパーカー借りてすいません』
そう言い残し、Aは台所の方へと荷物を半分持ち、駆け足で行った。
迷いなく行っているということは、探索したのだろう。
でも何故外に出られたのに助けを呼ばなかった……？
何故スーパーで食料品を買っていた……？
「お前はここから出られないからな。仕事にも行けない。」
『え？つまり私、仕事しないでここで暮らしていいんですか？』
「そうだ」
『え？やったぁ』「は？」
そうだったコイツ馬鹿だった。
まさか監〇されているとは思ってないのだろう。全く……
俺は台所へと残りの荷物を持って行った。
Aは冷蔵庫に沢山食料品を入れていた。
「A、朝飯作ってもらえるか？」
『朝ご飯はパンですかーご飯ですかー??』
「…ご飯」
『味噌汁も作りますよ。苦手なものありますか？』
「しいたけはいれるな」『了解です!!』
笑顔で朝ご飯を作り始めた。不思議な奴だ。
〜こうして、尾形とAの不思議な生活か始まったのであった〜
『あっそういえば…勝手にドアノブ壊しちゃってすいません』
「お前本当に勝手しすぎだろ……」
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作者名：らる | 作成日時：2019年8月18日 2時
