三途春千夜という男 ページ12
Aside
『どうして私の名前を？』
「やっぱり覚えてねぇか。ほら、元東京卍會五番対副隊長の三途春千夜」
『…え、三途くん？』
そう、私の目の前に立っている彼は、元東京卍會のメンバー。三途春千夜くんだった。当時の彼とは容姿も雰囲気も異なっていたので全く気づかなかった。彼は佐野を、そして私を、とても尊敬してくれていた人物だ。
『ごめん、気づかなかった』
「別に。むしろこれで当てられる方が癪に障る」
『何か、本当に雰囲気変わったね。前までは敬語だったのに。
…まるでずっと止まってたリミッターが外れたみたい』
私が少し煽りながらそう言うと、彼はどこからか隠し持っていた銃を額に当ててきた。前回といい今回といい、彼らはどうしてこんな物騒な物を持ち歩いているのだろう。きっと、今の
「調子乗ってんなぁ。いいか？俺は“
『つまり、既に捨てられた私には興味がないって？あまりにも自分勝手すぎる理由ね』
「…くくっ」
三途くんは、額に当てていた銃を下ろすと、どこか面白そうに笑った。私はそれをただ見つめる。彼は私を殺さなかった。それはただの気分なのか、それとも最初から殺すつもりが無かったのかは分からない。
「お前、殺されるって思わなかったの？」
『別に。もういいかなって』
「…
『生憎、私は生涯一人しか愛せない性格みたいで』
私がそう言うと、三途くんは「そりゃ大変だな」と私を嘲笑う。彼は今何を思っているのだろう。憐れだと、可哀想な奴だと思っているのだろうか。まぁそう思われてても無理はない。私だって、何故こんなにも彼に依存しているのか分からないから。
『…でも、佐野の傍に三途くんがいてくれて良かった』
「…」
『このコンビニに用があるんでしょ？私はもう行くから。佐野によろしくね』
私は三途くんにそう伝えて、自分のマンションへと向かおうとしたその時、「首領の場所、知りたくねぇの？」と甘い誘惑かのように三途くんはそう言った。
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エリザベス女王 - う､､､目から滝が､､､！武道のタイムリープで幸せになってるといいですねぇ､､､✨三途君の恋が､､､あの裏には恋心があったなんて､､､⁈伏線回収上手すぎです‼︎素敵な小説ありがとうございました！ (2022年7月29日 19時) (
レス) @page47 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ち ゆ。さん» ちゆたん…！！こちらこそ読んでくれてありがとう( ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ) (2021年10月30日 16時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ち ゆ。(プロフ) - 最初から最後まで感情が揺さぶられて毎度ページを開く度にドキドキしまくった…(><)ラストの方ほんとにしんどくて心臓きゅってなった(；；)辛いけど綺麗な終わり方しててとても感動しました！素敵な作品をありがとう！ (2021年10月30日 12時) (レス) id: 7bb8e59749 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ゴリラの末裔さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございませんっ！勿体ないお言葉…！！ありがとうございます！！！ (2021年10月13日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの末裔 - 神はここにいた、、、、、 (2021年10月10日 23時) (レス) @page47 id: 566df7a38f (このIDを非表示/違反報告)
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