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夜中のコンビニで ページ11

Aside







ニャー、というミーちゃんの鳴き声で目を覚ます。ずっと昔の夢を見ていた気がする。私は寝転がったまま、枕元に置いていたスマートフォンで時間を確認する。私が家に着いて寝た時間は確か午後三時。それに比べて、今は午前三時。約半日は寝ていた。相当疲れが溜まっているのだろう。


しかし、午前三時はまだ夜中である。もう一眠りしよう、と再び布団に潜ろうとした時だった。ミーちゃんは再びニャー、と言って私の頬に肉球パンチをおみまいしてきた。そこで私は、ミーちゃんにご飯をあげていなかった事に気づき全力で起き上がる。







『ごめんねミーちゃん』

「ニャー」







そしてキッチンに向かいミーちゃんのご飯を作ろうと上の棚を開けるが、どこにもキャットフードが見つからなかった。そういえば、昨日の時点で全て出し切っていた気がする。千冬くんの所で買い足そうと思ってたのに…普通に忘れていた。

私は意を決して、近くのコンビニまでキャットフードを買いに出かけた。流石にこの時間に外を歩いたことがなかったため、少し緊張しながら家を出た。このマンションからコンビニまでは徒歩数分で辿り着くため、こうゆう非常事態の時には凄く助かっている。


コンビニに辿り着くと、「いらっしゃいませー」と、大学生くらいの男の人がレジに立っていた。私はキャットフードを探し始める。ミーちゃんには悪いことをしたため、このコンビニで一番高いキャットフードを持ってレジへと持っていった。







『ありがとうございます』
「ありがとうございましたー」







店員さんと言葉が被りながらも、無事キャットフードを買えた私はコンビニを出る。すると、どこか聞き覚えのある声が私の名を呼んだ。







「あ、五月雨A」

『…貴方は、この前の』







そこに立っていたのは、先日佐野と会った時に現れたピンク色の髪をした男だった。彼がどうして私の名を知っているのか、少し疑問になりながらも、身の安全を守るため少し距離を取った。

三途春千夜という男→←あの日は凄く暑い日だった



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エリザベス女王 - う、、、目から滝が、、、!武道のタイムリープで幸せになってるといいですねぇ、、、✨三途君の恋が、、、あの裏には恋心があったなんて、、、⁈伏線回収上手すぎです‼︎素敵な小説ありがとうございました! (2022年7月29日 19時) (レス) @page47 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ち ゆ。さん» ちゆたん…!!こちらこそ読んでくれてありがとう( ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ) (2021年10月30日 16時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ち ゆ。(プロフ) - 最初から最後まで感情が揺さぶられて毎度ページを開く度にドキドキしまくった…(><)ラストの方ほんとにしんどくて心臓きゅってなった(;;)辛いけど綺麗な終わり方しててとても感動しました!素敵な作品をありがとう! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 7bb8e59749 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ゴリラの末裔さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございませんっ!勿体ないお言葉…!!ありがとうございます!!! (2021年10月13日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの末裔 - 神はここにいた、、、、、 (2021年10月10日 23時) (レス) @page47 id: 566df7a38f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひめ☆そら | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年6月19日 17時

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