危ない先輩 ページ16
Aside
それから鳴り止まないバイブ音を止めるためスマホの電源を切った私は、再び合コンに集中した。ちなみにみゆきはと言うと、先程から良い感じの人とずっと話をしていた。私はそれを見て微笑ましくなる。しかし、隣に座っていた彼・高橋さんはそれを見て私に助言するように話し始めた。
「あそこに座ってる男、俺の先輩なんだけど、気をつけた方が良いよ」
『気をつける…ですか？』
「そう。そもそもこの合コンはあの先輩が誘ってくれたんだけど、一昨日も別の人と開いててさ、結構タラシ込むタイプの人間なんだよね」
『あ〜、お持ち帰りされたら危ないパターンですね』
「そうそう」と言いながら高橋さんはクイッとお酒を飲む。その間、私はみゆきとその隣にいる男性をジッと見る。みゆきに何かあっては大変だし、彼女はお酒が弱い。あのままだと本当に危ない気がしてならない。いくら出会いを求めているからといって、一時の感情で一線を超えるのは違う。後で絶対後悔する。
私は絶対にみゆきと一緒に帰ろう、と誓ったのだった。
それから合コンは幕を閉じ、お開きになる。みゆきは案の定酩酊していて、私はスマートフォンの電源を付けタクシーを呼ぼうとするが、溜まった通知の件数を見て驚きを隠せなかった。それは全て竜胆さんからであり、その数は三十件を超えていた。直ぐに開いて確認するが、どれも私を心配する内容ばかりで、彼の優しさに胸が温かくなった。流石に心配しすぎだけど。
私は、“すみません！飲み会に集中してて…”と返すと、先程同様直ぐに既読がつき、“遅い危ない迎えに行く”と送ってきた。そもそもこの後はみゆきの家までタクシーで送り届ける予定だったので、やはり断りの連絡を入れておこう、と、スマートフォンをタップし始めた時だった。御手洗をしに店内に残っていた高橋さんが、私を呼ぶ。
「ねぇ、Aちゃんの友達帰ったの？」
『え？……あれ？！』
パッと周りを見ると、そこには誰もいなかった。いつの間に皆帰って行ったのだろう。しかし、問題はそこではない。みゆきだ。みゆきは一体どこに行ったのだろう。さっきまでタクシーで帰ろうと話していたのに。サーッと血の気が引く。嫌な予感しかしなかった。私は「探してきます！」と高橋さんを置いてみゆきを探しに行った。
「ちょ、Aちゃん！！！………困ったなぁ。女の子一人じゃ危ないでしょうに」
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ひめ☆そら(プロフ) - マンゴーさん» ありがとうございます！！続編でもよろしくお願い致します！！ (2021年9月11日 23時) (
レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - なるさん» 返信が遅くなってしまってすみません！！そう言って頂けてとても嬉しいです！続編でもよろしくお願い致します！ (2021年9月11日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー - 続編おめでとうございます！！これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年9月10日 18時) (レス) id: 32d06b4eaf (このIDを非表示/違反報告)
なる - 続編おめでとうございます！！とっても嬉しいです！！ひめ☆そらさんの描く竜胆がいつも尊くて好きです！引き続き応援させて頂きます！！ (2021年9月10日 5時) (レス) id: ec50fd9b43 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - りかこさん» わー！！そう言って頂けてとても嬉しいですっ！続編でもこの作品をよろしくお願いします！！ (2021年9月9日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
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