5話 ページ6
貴方side
広い広い会場を彷徨うこと五分。
会場内には案内板等があっただろうにそんなのも無視して焦っていた私は全く知らない場所まで来てしまった。
夢小説ならここでメンバーの誰かに出会すのだろうが私にそんな幸運スキル付いてない。
｢crewの子とちゃうん？何で此処に居るんですか？｣
あれ、私に幸運スキルは付いていなかったのでは無かったか。
この声は完璧にセンラさんの声その物だ。
振り返るとLIVEでしか拝めない素顔を拝見する事が出来た。
声は不思議そうで、顔は訝しげに歪んでいたので私を有害なファンと思われているらしい。
(ブスは有害かもしれないけれどね…マナーは守ってるつもりですよ)
｢何で何も言わんと固まってるん？｣
眉根に寄せられた皺が更に深く刻まれる。
(センラさんが、話を…話しかけて来て下さってる…！？96猫さんの事に引き続き幸運過ぎないか、私！)
流石に何も言わないまま突っ立って居るのは失礼なので口を開く。
｢本当に申し訳ありませんが、帰り道を教えて頂けませんでしょうか。｣
｢は？…LIVE見らんで帰られるんです？｣
｢ホントにすいません。怪しい者じゃ無いんで帰り方教えて下さい…センラさん、お願いします…。｣
｢やっぱcrewの人やん…あのですね、LIVEに来て頂けるのはありがたいんですけど、こう言う行動は辞めて貰えませんかね？俺らも迷惑なんですわ｣
｢ち、違います！あの、ホントに迷っただけで。｣
｢そんな嘘つかれてもなぁ…これ以上嘘つかれるんやったら警察よびましょか？｣
｢えぇ…ホントにすみません。あの、帰れって言われたので帰ろうと思っただけなんです。｣
｢…？誰に言われたんです？｣
しまった、と思った時には既に遅かった。
元々迷惑を掛けないように帰るつもりがセンラさんに迷惑を掛けてしまっている挙げ句、さっきの事を隠して帰ろうと思ったらそれを口に出してしまった。
自分の口を誰か縫ってくれ。
｢あ、えっと…帰りたいです。｣
｢このまま帰った所でまた同じことするんとちゃいますか？帰れって誰にいわれたんです？｣
｢いや、ホントに迷っただけなんです…ごめんなさい…。｣
すると、運の悪いことにメンバーの御三方もぞろぞろとやって来る。
｢センラ、何してんの？｣
｢あ、うらたさん。何かここに迷ったとか言ってるんですけど…crewっぽいんよな…｣
うらたさん率いる坂田さん、志麻さんが私の目の前にやって来て立ち止まる。
誰でもいい。今ここで私を殺してくれ。
そうじゃなくとも罪悪感と皆さんと話せている嬉しさで死にそうだが。
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SPica(プロフ) - クソ細かいんですがDAYBREAK FRONTLINEでデイとブレイクの間、フロントとラインの間にスペースはないですよ……(ﾎﾞｿｯ)すごくこの作品が好きで時々見に返ってきます (2022年11月29日 9時) (
レス) @page1 id: de6f1cf850 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - ベットで悶えてるレイちゃん･･･、あれLIVEの余韻ひたひたの時の私です(((( (2019年7月24日 12時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主ちちゃんより１つ歳上なんですが、こういうことあったらいいなと思いました。 (2019年4月8日 22時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛香(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、すごい笑いましたw夢主ちゃんの性格好こです笑笑！更新頑張って下さい！ (2019年4月3日 17時) (レス) id: 02509c761b (このIDを非表示/違反報告)
推し - 笑ったりにやにやしたり(それも笑いだけど)めっちゃ楽しませてもらいました！高評価の仕方がわからなかったのでコメントしておきます！ (2019年3月1日 22時) (レス) id: 0ae925b25f (このIDを非表示/違反報告)
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