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突飛すぎる話に着いて行けずに黙って皆が話していることに耳を傾ける。


「まぁ、天変地異、言うても分からんやろうから……まーしぃ、分かる?」

「人間界やと、半数の人間は死ぬで」


センラさんの柔らかな物言いとは反対に、ズバリとその事実を淡々と告げた志麻さんに絶句する。
私が死んだだけで、そんなにも大勢の人間が死んでしまうと言うのか。

そう考えると、私一人の命の重みがどれほどのものなのか、とゾッとする。


「まあ、でも、絶対にお前のことは俺らが守るから、そんなことにはならねぇよ」

「グリム、ってのは何もない限り普通は死なない。多分、Aやと一生そのまま老いることもなく生き続ける」


え、と今度はまた別の事実に驚く。
私は、死ぬことが無い?
そんな、またいきなり突飛な話。


「突然すぎて着いて来れへんと思うけど、まぁ今一気に話さな時間が無い。当たり、は人間界から離れれば存在を忘れ去られるけど、グリムだけはハロウィンの日に一度存在を思い返される」

「ああ、ハロウィンの日に一回存在を思い返されて、そしてそのまま人間界に残れば人間の記憶に残り続けるで」


そう言う志麻さんセンラさんはタピオカの入ったドリンクを物珍しそうに楽しみながら飲んでいる。
私からしたら訳の分からない話なのに、二人の行動を見る限り、何ともないことなのだろう。

そりゃあ、何百年も生きていればそんなこと普通なのだろうけど、十数年しか生きていない私からしたらそんなのとてもじゃないけれど着いて行けない。
きっと、おばあちゃんぐらいになっても着いて行けないに決まってる。


「A!三人が話してることまとめると、Aは今日だけは人間界に忘れられてない存在やから気を付けてな!ってこと!」


にっこりと太陽のような笑みを浮かべる坂田さんが言うことによって、何となくその場がまとまった気がした。
それに、今はこんな難しい話を一気に理解するよりも、坂田さんが言ってくれた目の前の事に目を向けなければ。

私が忘れ去られていない存在だとするならば、夜に私が家に居ないことを両親は不快に思うだろうし、きっと私の事を探しているに違いない。
それは、私を心配することからではなく、ストレスの捌け口が無いことに対するイライラから。

両親に見つかってしまってもいけないし、きっと学校のクラスメイトに見つかってもそれはそれで騒ぎになりそうな気がするのでそれだけは避けなければならない。

志麻さんがま、俺ら居るから!と笑ってくれたのが何よりも安心できた。

×××→←14章 身代わりを求めて



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ぴの(プロフ) - いやぁーー!!好きですぅぅぅ(泣)正体不明、天才歌い手シリーズの方も、いつも楽しく読ませていただいています!最新、無理しなくていいですが、密かに待ってます!! (2019年7月14日 15時) (レス) id: c64bb1fc21 (このIDを非表示/違反報告)
トーストぱん(プロフ) - とにかく最高すぎて好きです!!!!! (2019年3月8日 3時) (レス) id: 2929f04cfc (このIDを非表示/違反報告)
トーストぱん(プロフ) - うらたさんとセンラさんがかっこよすぎて過呼吸になりかけましたごちそうさまです!!!フワリと大きな袖で包まれるって…!!!!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙もう呼吸止まった瞬間でしたよええ!!!最高すぎて評価10押したのに既に投票していますって出るんですよ!!!?! (2019年3月8日 3時) (レス) id: 2929f04cfc (このIDを非表示/違反報告)
トーストぱん(プロフ) - 口にする辺りあh((( 流石だなってなったし志麻さん何気に夢主ちゃんのこと、あの、怖がるだろ的なこと言っててア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ってなったしいやもうほんと好きすぎて好きすぎてヤバいです(語彙力低下)続き楽しみにしてますごちそうさまです (2019年1月25日 4時) (レス) id: 2929f04cfc (このIDを非表示/違反報告)
トーストぱん(プロフ) - ア゙ア゙ア゙好きですさかたんが走り回って夢主ちゃん探しに行ってそれ止めようとセンラさん追いかけてその後志麻さん怒ってうらたさんが思ったことハッキリ言う構図が…もう…あの、机に手をめっちゃバンバンするくらい悶えましたごちそうさまですそんでさかたん禁句を (2019年1月25日 4時) (レス) id: 2929f04cfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鎖座波 | 作者ホームページ:夜桜月  
作成日時:2018年10月22日 23時

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