検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:4,808 hit

王との接触 ページ8

「やあ、君たちはじめまして。私はアズゴア・ドリーマー。この国の王だよ」

一瞬、スケルトンの二人はポカン、した表情をした。

「国王?国王ってこの国で一番偉いんだろ?サンズ」
「ああそうだな」
「王様ならこのパズル簡単に解けるよねッ!」

そう言ってパピルスは無邪気に国王に自作のパズルを披露した。王はひとしきり笑った。

「君たちは面白いね。近いうちに一緒にお茶でもどうかな?」
「いいのか!?」
「もちろん。ニューホームで君たちを歓迎するよ」

王が手を差し出すと彼らはそれぞれ握手を交わした。

「すごくモフモフした手だぞ!」
「私はヤギのモンスターだからね」

ニェー!と言いながら何度も手を触るパピルスに王は屈んでハグをした。彼はますます喜び、その様子をサンズは笑いながら眺めている。
『じゃあ、近いうちに』と言い残して王はこちらに戻ってきた。パピルスが大きな声で『約束だぞー!』と叫んで見送った。

「彼らはなんて素敵なモンスターなんだろうね」
「とてもニンゲンだったとは思えない、と?」
「いや。とてもニンゲンらしいと思うよ。......ニンゲンも私たちも仲良くなれる。そのはずなんだ」

王は悲しげに微笑んでいた。しかしすぐに気を取り直して続けた。

「さて、コアの方はどうかな?」
「順調です。副産物のオゾンも配管に循環させ殺菌効果を発揮し、余分なものは水に溶かします。コア全体を冷やすためにウォーターフェルから氷を流します」
「これで国民の生活はより豊かになるのか」
「そうですね」
「よくやった。コアが無事起動したらみんなでパーティーを開こうじゃないか」
「是非ともお願いします」
「あの兄弟も連れてくるといい。さっきお茶する事を約束したから」

そう言うと王は満足そうに帰っていった。
国民の平和と安寧を願う彼はただただ優しいモンスターだった。
サンズたちを迎えに行き研究室へと戻った。パピルスは王と会った事を嬉々として私に語り、早く茶会に行きたいと言って夕食までまだまだ時間があるのに自分の部屋で寝てしまった__読み聞かせ係のサンズも連れて。
サンズはともかく、パピルスは国王を友達として受け入れたようだった。

詰問→←コアにて



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.5/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:アンダーテール , アンテ , 二次創作   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

anarogu_2gou(プロフ) - かなとさん» 指摘ありがとうございます!久しぶりに作ったので失念してました。助かります! (2019年9月27日 17時) (レス) id: 11a0abaae8 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月27日 16時) (レス) id: 706a605753 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アナログ2号 | 作成日時:2019年9月27日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。