落ちてきた君 ページ18
ゴミ捨て場から拾ってきた二人のニンゲン。彼らは今スケルトンとして生活している。
彼らと初めて会った時、私は何故か助けたくて仕方がなかった。そしてサンズ君が、パピルス君が目覚める度に心に温かな感覚がした。不思議で仕方ないが悪くは無いので私はこれをそのまま受け入れる事にした。
コアが完成してしばらく経った後、地底にニンゲンの子供が落ちてきた。胸騒ぎがしたが私は骨の兄弟に研究所に居るよう伝えた。
「やあ、ホットランドの観光は如何かな?」
「あなたは」
「私はW.D.ガスター。ガスター博士と呼んでくれ。君の名前は?」
「わたしはフリスク」
何故かこのニンゲンと話をしながらソウルがギュッとして苦しい。私は怯えているようだ。
「行く宛てはあるのかい?」
ニンゲンは地上に出たいと言った。
「難しい話だね。今私は地上に出るための研究をしているんだが私の研究所に来るといい。何かヒントがあるかも知れないよ」
「いいの?」
「いいとも」
フリスクがナイフを隠し持っている事にも気付いたがそれを振り回さないだろうと思った。何より今のフリスクに塵が付いていない。
ニンゲンを信じよう。何故かはわからないがそう決めた。
「わー!これがニンゲンッ!?」
「二人ともよろしく頼むよ」
「オレ様パピルス!よろしくねッ!」
「う、うん!」
「へへ、オイラはスケルトンのサンズだ。よろしくな」
ニンゲンはぎこちなく二人と握手した。
オナラの音が部屋中に響いた。
「へへへ、お決まりのジョークってやつだぜ」
「サアアアアンズ!またそういう事やって!ニンゲンが困惑してるぞ!!」
「へいへい、悪かったよ」
サンズ君は悪びれること無くいつものように笑った。
しばらく経ったある日、フリスクが私の部屋を訪れた。
「おや、どうしたんだい?こんな夜更けに。眠れないかい?」
フリスクは頷いた。
「こっちにおいで」
フリスクを膝に座らせた。
話を聞くと怖い夢を見たらしい。《君》が自分で全てのモンスターを殺し回っている夢を。そしてサンズに何度も止められているのに好奇心が収まらず塵にし、最後には......。
「最初君と出会った時君が怖くて仕方なかったよ。なぜかは未だにわからないけれどね」
「え?」
「今でも君が怖いよ。震え上がりそうな程にね」
慌てて離れようとするフリスクを捕まえて背中からホールドし、逃げられないようにした。
どうしても聞かなければならないがある。
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anarogu_2gou(プロフ) - かなとさん» 指摘ありがとうございます!久しぶりに作ったので失念してました。助かります! (2019年9月27日 17時) (レス) id: 11a0abaae8 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月27日 16時) (レス) id: 706a605753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アナログ2号 | 作成日時:2019年9月27日 15時