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Aside
茹で蛸状態になってしまった顔を冷やしてから女子部屋に戻る。
やたら騒がしい気がする。
扉を開けるとどうやらマネージャーさんたちはいわゆる恋バナというものをしていた。
「あ！のぐっちゃん良いところに！」
雀田さんに腕を引かれ、布団の上に座らさせられる。
「のぐっちゃんの好きな人は誰なの！？」
興奮気味の雀田さんを宥めようとするが
「まあまあ〜ここにいるみんな野口ちゃんの好きな人気にならんだよ〜」
白福さんの声で周りの顔を見渡すと、確かに興味津々という顔でこちらを見とる。
「好きな人とか、考えたこともないんですよね。」
頭の中バレーばっかりやったし。
でも…
今日のことを思い出すと、浮かぶ顔はいっぱいあるわけで。
「いや、その顔絶対誰かいるでしょ！」
と雀田さんを皮切りに私の好きな人を当てるゲームが始まる。
「まず候補は〜川西くんでしょ、宮ツインズでしょ？」
白福さんが言う。川西という名前に少しどきりとするが、双子はただの従兄弟だしなあと心の中で思う。
「あと牛島くんもだね！のぐっちゃんにだけ過保護だし！」
と雀田さん。若利くんの顔は明日からまともに見れる気がせん。
「あとよく、及川さんも野口さんに絡んでる気がするので、脈アリでは！？」
普段はあまり主張しないやっちゃんがそう言う。及川さんの言葉もフラッシュバックしてこの場から逃げ出したくなる。
「あと菅原だね。1年生と西谷はどっちかというと犬みたいに懐いてるって感じだし。」
清水さんの発言にみんな吹き出して笑っているが、孝志さんという存在が今の私にとって心臓に悪い。
その後もやいのやいのと恋バナは繰り広げられたが、私はそれどころではない。
まさか恋愛に縁のなかった私が、告白をされるとは。
誰かを断らなければならないとは。
でもそうするにはまず自分が恋愛に向き合わなければならない。
私が誰のことが好きなのか、返事を待ってくれてる間にしっかり考えよう。
意識してしまう1人と、心の中にいる2人と、選ばなければならない3人が頭をぐるぐる巡る。
…向き合う前にまず、明日からの残り4日間、彼らと目を合わせるところから努力を始めよう。
そう心に誓ってまだ喋っているマネさんズを横目に眠りについた。
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zero(プロフ) - スガさんのこうしの漢字、誤字ってます (2021年8月1日 0時) (
レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - 千花さん» コメントありがとうございます！スガさんもいいですねえ…あの人も夢主を支える(過激派)ですからねえ… (2020年12月6日 6時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - 落ちは菅原さんがいいです！ (2020年12月6日 4時) (レス) id: 3f06c5551a (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - ライムさん» リプありがとうございます！夢主支え続ける系川西太一、絶対いいと思って書いてみたら予想以上にハマり役でした…ありがとうございます！ (2020年12月5日 20時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - オチできたら川西くんが良いです〜。ここまで夢主ちゃんを支えてきてくれたんだから報われてほしぃ..... (2020年12月5日 20時) (レス) id: 9da108d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン田くん | 作成日時：2018年5月19日 22時
