【ハイキュー!!】女神を追いかけて来ました。【逆ハー】

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川西side





Aの件があったあとの午後練習。


気まずそうな顔をしているAと稲荷崎の宮ツインズ。

何故かすっきりとした顔をしている烏野。


いつも通りの音駒、青城、梟谷、白鳥沢。





特に宮ツインズに関しては胸中穏やかではないだろうに、特にミスをすることもなく安定したプレーを見せる。


この合宿で驚いたことは、Aは木兎さんと黒尾さんとも面識があったということ。


木兎さんはJr.ユースで知り合ったらしく、黒尾さんは中学1年生の東京合宿で道に迷った時に知り合ったらしい。


黒尾さんと木兎さんは少し涙のあとが残るAを気遣ってか(木兎さんは何も考えていない気もするが)今日はよく喋っている。



俺としてはまあ、胸中穏やかではない。


宮ツインズに会ったせいでAが荒れてしまったから。

流れでAが言ってしまったのだから仕方がないのだけれど、俺とAしか知らない秘密をみんなが知ってしまったから。


Aの特別だと自負していた俺が多分今日何気に1番メンタルがやられている。


俺だけが特別だと思いたかったんだ。



でもAにはずっと、いつも宮ツインズが心にいるんだ。



心の中で色々思いながらも、俺のプレーは安定していた。



こういうことが起こることはずっと覚悟していたんだ。



俺以外のAの特別な誰かが、Aの前に現れること。


それを俺が見せつけられること。








でも、俺は絶対譲る気はないから。


Aを守るのは俺だけでいい。




「(……好きだな。)」




妬ましい奴らの前に立つ愛しい存在に心の中で呟いた。

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