検索窓
今日:7 hit、昨日:10 hit、合計:147,561 hit

22 ページ22

(少しだけ落ち迷い始めたので、皆さま誰落ちがよろしいかコメントお願いしますm(__)m)

***

Aside



昔のこと、幸せになってきたときのことを思い出して、ちょっと落ち着いた。


見回すとみんな、気まずそうな、なんか言いたそうな、そんな顔。



「なんで、バレーしてるって教えてくれなかったんだよ…」

いつもは威勢のいい西谷が少し寂しそうな顔をして言う。


「怖かったんよ。またいじめられたら、また嫉妬されたらって。

そんなことせん人らなんやろうけど、1回深く傷ついたらそんなんお構いなしに怖なるんよ。」


力ない西谷に私は微笑む。


「じゃあ、なんで最初いじめられた時に、」

「俺らに相談せえへんかったん。」

侑と治がそう言う。

これに関しては少し呆れてしまった。


「言えるわけやん。なんで自分がいじめられてるのがあんたら双子のせいですー言うてあんたら傷つけなあかんの??

あんたらみたいなクソ生意気な従兄弟でも、私からしたら兄弟みたいな、かけがえないもんやったんやから。」



今度は若利くんが口を開く。


「川西のことを信用していたんだろう。ではなぜ白鳥沢に来なかった。」


いつもより静かに、いつもと同じことを言う若利くん。



「そりゃ太一のこと大好きやし信用しとるし、1番の理解者やと思っとるよ。でもこのまま太一に依存したままやったらあかんと思ったんよ。

まあでも1番の理由は、清水さん追いかけたからやけどな!」


そう言い放って、いつも通りの笑顔を見せる私。


「でも…少しくらい相談してくれてもよかったんじゃ…」


菅原さんがそう言う。


「ごめんなさい。でも私の問題やと思って。」


優しい先輩に、少し申し訳なくなる。



「何も関係ないから、オレらに相談してくれてもよかったのにさ!」

「いや私及川さんの連絡先知らんし。」

「君がいつも無視するからでしょーが!」



及川さんと少しコントみたいなやりとりした後、私はみんなに向かった。




「まあー、私のことなんて気にせず!みんなでさっさー飯食って練習戻ってください!

時間とってくれてありがとうございます!!」



そう言って私はみんなを無理やり食堂に戻した。




太一だけが残って、私の頭を撫でてくれた。



「太一、ありがとう…」

「…おう」





みんなに愛されてる、そんな気がして

また少しだけ涙が溢れた。

23→←21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
340人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー!! , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

zero(プロフ) - スガさんのこうしの漢字、誤字ってます (2021年8月1日 0時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - 千花さん» コメントありがとうございます!スガさんもいいですねえ…あの人も夢主を支える(過激派)ですからねえ… (2020年12月6日 6時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - 落ちは菅原さんがいいです! (2020年12月6日 4時) (レス) id: 3f06c5551a (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - ライムさん» リプありがとうございます!夢主支え続ける系川西太一、絶対いいと思って書いてみたら予想以上にハマり役でした…ありがとうございます! (2020年12月5日 20時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - オチできたら川西くんが良いです〜。ここまで夢主ちゃんを支えてきてくれたんだから報われてほしぃ..... (2020年12月5日 20時) (レス) id: 9da108d461 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:パン田くん | 作成日時:2018年5月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。