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(少しだけ落ち迷い始めたので、皆さま誰落ちがよろしいかコメントお願いしますm(__)m)
***
Aside
昔のこと、幸せになってきたときのことを思い出して、ちょっと落ち着いた。
見回すとみんな、気まずそうな、なんか言いたそうな、そんな顔。
「なんで、バレーしてるって教えてくれなかったんだよ…」
いつもは威勢のいい西谷が少し寂しそうな顔をして言う。
「怖かったんよ。またいじめられたら、また嫉妬されたらって。
そんなことせん人らなんやろうけど、1回深く傷ついたらそんなんお構いなしに怖なるんよ。」
力ない西谷に私は微笑む。
「じゃあ、なんで最初いじめられた時に、」
「俺らに相談せえへんかったん。」
侑と治がそう言う。
これに関しては少し呆れてしまった。
「言えるわけやん。なんで自分がいじめられてるのがあんたら双子のせいですー言うてあんたら傷つけなあかんの??
あんたらみたいなクソ生意気な従兄弟でも、私からしたら兄弟みたいな、かけがえないもんやったんやから。」
今度は若利くんが口を開く。
「川西のことを信用していたんだろう。ではなぜ白鳥沢に来なかった。」
いつもより静かに、いつもと同じことを言う若利くん。
「そりゃ太一のこと大好きやし信用しとるし、1番の理解者やと思っとるよ。でもこのまま太一に依存したままやったらあかんと思ったんよ。
まあでも1番の理由は、清水さん追いかけたからやけどな!」
そう言い放って、いつも通りの笑顔を見せる私。
「でも…少しくらい相談してくれてもよかったんじゃ…」
菅原さんがそう言う。
「ごめんなさい。でも私の問題やと思って。」
優しい先輩に、少し申し訳なくなる。
「何も関係ないから、オレらに相談してくれてもよかったのにさ!」
「いや私及川さんの連絡先知らんし。」
「君がいつも無視するからでしょーが!」
及川さんと少しコントみたいなやりとりした後、私はみんなに向かった。
「まあー、私のことなんて気にせず!みんなでさっさー飯食って練習戻ってください!
時間とってくれてありがとうございます!!」
そう言って私はみんなを無理やり食堂に戻した。
太一だけが残って、私の頭を撫でてくれた。
「太一、ありがとう…」
「…おう」
みんなに愛されてる、そんな気がして
また少しだけ涙が溢れた。
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zero(プロフ) - スガさんのこうしの漢字、誤字ってます (2021年8月1日 0時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - 千花さん» コメントありがとうございます!スガさんもいいですねえ…あの人も夢主を支える(過激派)ですからねえ… (2020年12月6日 6時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - 落ちは菅原さんがいいです! (2020年12月6日 4時) (レス) id: 3f06c5551a (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - ライムさん» リプありがとうございます!夢主支え続ける系川西太一、絶対いいと思って書いてみたら予想以上にハマり役でした…ありがとうございます! (2020年12月5日 20時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - オチできたら川西くんが良いです〜。ここまで夢主ちゃんを支えてきてくれたんだから報われてほしぃ..... (2020年12月5日 20時) (レス) id: 9da108d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パン田くん | 作成日時:2018年5月19日 22時