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目が覚めると牢獄に入れられていた。
体は拘束魔法をかけられているのか、ビクともしなかった。
なぜが、腹部に切り傷がありかなり深いのだろう。酷く傷んだ。
｢ここは……｣
｢地下牢だ………｣
見ると、ヤミが牢の目の前に立っていた。
｢なんで……｣
覚えてないのか、とヤミはため息をついた。
｢魔宮でお前が、マルスって奴を殺そうとして、その次に金さんとこの団員を襲った。｣
ヤミは煙草の煙を吐き出すと続けた。
｢立派な反逆罪だよ｣
ヤミは感情の読み取れぬ表情で呟いた。
アリスはそんなヤミを見ても、何も思わなかった。
ただ、自分のやった事だけを認識した。
重い沈黙が続いた。
ヤミが背を向けた。
｢お前は、処分が決まるまでそこにいろ。｣
アリスはただ、ヤミの後ろ姿を見ていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢ですから！彼女はエマから魔を受け取った際に、別の人格が生まれたと過去にも報告がありました！よって！今回の件は彼女の責任だけを問うのは難しいと思います！｣
魔法帝ユリウス・ノヴァクロノは必死だった。
アリスの反逆罪を知らされたのが、2日前。
勿論、国王達はこれを機にアリスを正式な理由の元、処刑できると大はしゃぎだった。
しかし、当然ユリウスは勿論ヤミが見過ごす筈もなく、今、必死にアリスを救おうとしているのだ。
｢しかしだな、彼奴が事を起こした事には変わらぬぞ｣
頭の固いこの国の上役達は、何がなんでもアリスを処刑したいらしい。
｢だから！彼女の人格は！｢あ〜分かった分かったもういい！｣｣
国王に手でシッシとあしらわれてしまい、もうこれ以上は無意味と悟ったユリウスは、その場をあとにした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
黒の暴牛は沈んでいた。
アリスの件で、皆驚きを隠せないでいた。
アスタは、自分の大切な家族を狙われた。
アスタの行動は当然だ。しかし、それだけで割り切れる程の間柄では、既に無かった。
｢アリスさん、俺達を騙してたんスかね？｣
アスタの言葉がポツリと響いた
｢てめぇ、それ本気でいってんのか！？コラ！！｣
マグナが怒鳴り散らす
｢俺だって！そんな事思いたくねぇッスよ！！｣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
アリスの処罰は、明日までに決まる事が決定した。
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麻倉詩悠＠パソコン垢(プロフ) - 貴方様の作品のヤミさんが可愛くてしんどいです… (2019年5月4日 9時) (
レス) id: 460ec4e8ff (このIDを非表示/違反報告)
kibidango(プロフ) - すみません、ちょっと、ヤミさんが可愛くて、しんどいです。 (2018年8月16日 10時) (レス) id: c1ff5a001d (このIDを非表示/違反報告)
桜川(プロフ) - いつも拝見させていただいてます！光の炎と影の氷2の3･４話で、主人公の思いとヤミとのシーンで泣いてしまいました！！それぐらいいい話なので！これからも頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！ (2018年8月9日 11時) (レス) id: ea65f6734b (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月8日 19時) (レス) id: 8141fb75f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：G3 | 作成日時：2018年8月8日 19時
