【文スト】みんな前世前世聞いてるけど私まじで知らんのだが

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ﾁｭｳﾔ「…今は、こうさせてくれ…」

『…うん』

未だに抱きしめられたままの私
前世(前作)の私何したのー??
逆にここまでの激重感情になるほど依存させてたってこと？こっわー…

頭の中でそんなことを考える

『お兄ちゃん？』

私に体を預けたまま寝息をたてる兄をベットに寝かせ、頭を人無でする

『(…うーん、これはやっぱり黙ったままの方がいいな)』

流石に前作をプレイしていない民としては浅い知識のまま激重感情をぶつけられても何がなんだかわからない

部屋をあとにし自分のベットに寝転がる

『(…あ、場面展開するわ)』

目をつぶりあける

ﾁｭｳﾔ「おい、早く起きろ」

『ここはどこ私は誰？！』

体を起こし周りを見渡す
すぐそばには兄が驚いた顔でこっちを見ている

すぐ近くにあった時計を確認する
あ、前回いた場所の年わからんから意味ないわ

『ふっ…お兄ちゃんよ、私は今何歳だ？』

ﾁｭｳﾔ「何歳って云っても…今日から高校生だろ？変なこと云ってないで準備しろ阿呆」

高校生…だとっ!?
流石に飛びすぎ てか状況が理解できない

とりあえず顔を洗い制服であろうものに腕を通す
あらやだかわいい、流石転生特典
ヒロインなだけあるわ…顔をまじまじと見つめ兄の隣に座る

『流石お兄ちゃん…めっちゃおいしそ〜！いただきまーす』

目の前にあるご馳走をたいらげ、食器を片す

『よーし、じゃあ行ってくるわ！』

ﾁｭｳﾔ「おい待て、お前俺を置いてくつもりか？」

頭に疑問がうかぶ
が、それもつかの間一瞬で理解する

兄がひとつ上なら高2
普通に考えて高校は同じ

そりゃあ一緒に行くか



兄と肩を並べて歩く

ﾁｭｳﾔ「A、髪伸びたなァ」

桜ついてんぞ、と兄の手が髪に触れる

ﾁｭｳﾔ「…あいつにそっくり」

ボソッと呟きながら愛おしそうに頭を撫でる
なんか、重ねられてる？
…よっしゃ!髪切るか!

『実は最近髪切りたいなーとか…』

ﾁｭｳﾔ「だめだ！！」

いきなりの声量に思わず体が震える
びっっくりした〜
兄のほうを見る

ﾁｭｳﾔ「ッ、Aは髪長い方が似合う、」

重い空気にしたくなく話を変える

『友達できるかなー！楽しみー！』

正直前世引きこもり陰キャだった私が友達はできないだろうな、なんて思いながら歩く
いっそのこと陽キャになってみるか

『あ、ついた』

校門の前につく
他の新入生達がぞろぞろと校舎に入っていくのを見ると昔を思い出した

よっしゃ！これからがんばんぞ！
期待をこめて校舎に足をいれた

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