Pentagonと送る徒然草 第3夜

ホンソクのデート大作戦〜どきどきドライブ ページ49

仕事だと偽って(いやほんとだけど)事務所に行った俺はセルフ用のカメラを貰ってからヒョンに指定された公園で待っていた

平日の朝、人も疎らな公園はのどかで気が抜ける
買ったコーヒーを飲みながら待っていると目の前に停まった車から俺を呼ぶ声…え、ヒョン車！？


Hs「ヒョン？」
『お待たせホンソガ…乗って？』
Hs「う、うん…あ、ちょっと待ってカメラ回す」


電源を入れたカメラに話しかけながら助手席に乗り込むと車にも何台かのカメラが仕掛けられている
彼にカメラを向けると手際よくシートベルトをしてくれて、レンズ越しにひらひら手を振ったヒョンはアクセルを踏み込んだ

Hs「ヒョンこれ、撮して平気？」
『あ、事務所の車だから大丈夫』
Hs「そっか〜いいなー俺も免許取りたい」
『時間ができたら取ればいいよ、…そしたらおれも乗せてね？』
Hs「うん！…ところで何処行くの？」

ヒョンは意味深に笑っただけだった
2人で出掛けたいって言った時におれとデートしたいの？って聞かれて即頷いた俺、笑ったヒョンはなら任せてって言ってくれた
今日のコースは全てAヒョンプロデュース、行先も何をするのかも俺は知らないけどヒョンと一緒なら何したって楽しいもんね、わくわくでしかない


Hs「はい、アイスコーヒーで良かった？」
『ありがとう…ホンソガはいい奥さんになるね』
Hs「//俺は男だし！」
『…ならおれがホンソガのお嫁さん？それも、楽しそうだね〜』
Hs「〜もうからかわないでってば！…皆さんヒョンはこうやっていつも俺のこと苛めるんです！」


くすくす笑うヒョンの表情はテレビの時よりずっと柔らかい、これきっとファンにはお宝映像だろうな…俺の前だから、だったら嬉しいんだけど

拗ねたふりをしてカメラに愚痴っていると丁度信号に引っ掛かった、するとするりとヒョンが身を乗り出してきて俺の前にあったカメラを手で覆ってしまう


Hs「？何し…っ！」
『…ソガ、折角のデートなんだから…拗ねないの』
Hs「〜っ//わ、わかった！わかったから！！」


近付いてきたヒョンの方を見た瞬間カメラからは見えない角度でキスされた、ってか喰われそうになった
ヒョン側のカメラにも彼の後頭部しか写ってないと思うけど…でもファンが見たら何した！？ってなるじゃん！もし映ってたらどーすんのこの映像少なくともスタッフさんは見るんですけど！？？


焦る俺が慌ててヒョンを押し返すと彼は何事もなかったように車を発進させた


…俺これ、今日心臓持つかな

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