Pentagonと送る徒然草 第3夜

チャラ本さんのナイトフィーバー ページ42

Yu「そんでなぁ〜ライブ中にテヨナが転びそうなって」
『…ん…それで？』
Yu 「慌てて支えたら抱き締めてまって！もう歓声が…耳破れるか思ったわ」
『ふふ、リーダーだよね？あの格好良い子』
Yu「えっ俺やって負けてなくない！？」
『ユウタも格好いいよ？えっと…垂れ目王子？』
Yu［何やそれ！確かに垂れ目やけど…いいよなAの切れ長の目めっちゃ格好いいし！」
『ありがとう…おれはユウタの目、優しくて好きだよ』
Yu「…う//」



運ばれてくる料理は全部美味しいし、目の前では煌めく夜景をバックにAが優しく話を聞いてくれる
(あ、呼び捨てなんは日本語の時は気にしなくていいよって言ってくれたからやで！)

…俺今日まで頑張って生きてきて良かったなぁ←





ふと途切れた会話にじっと彼を見つめる
飲み物を飲みながら此方を見たAの瞳は後ろに見える夜景みたいな深い碧を一滴垂らしたような漆黒だ

髪色を変えない彼は普段カラコンを駆使してイメージを変えているため地の瞳を見る機会は多くない、ファン以外で本当の色を知ってる人は少ないし実際に見た人は幸せになれると言われてるくらいだ

あんな綺麗な色なのにソロモデルの雑誌の時も何故か地のまま写るのは稀…あとはたまにメンバーさんがあげてる写真くらいかな？

俺も彼を探すためネットを漁ってる最中に見付けたデビューのティーザーで初めてその瞳を見た時はカラコンだと思ってた


Yu「Aの瞳ってさぁ…本物？」
『…多分生まれつき』
Yu「笑)多分て、めっちゃ綺麗やのにあんま出さへんのは何でなん？俺大好きやねんで」
『…ありがとう、んー…おれはあんまり好きじゃないんだ』
Yu「え！？勿体無い…どうして？」
『……綺麗って、言ってくれたのはメンバーが初めてだから』
Yu「はぁ！？嘘やん！？」

俺はびっくりして思わず身を乗り出した、かたんとグラスが零れそうになって慌てて抑えるとAはきょとんとしている
メンバーが初めてって…割と最近じゃね？それでなくても親とか友達とか…

俺はその時彼の過去を知らなかったけれど、言いかけた瞬間少し薄暗い色を宿した瞳に続けそうになった言葉を辛うじて飲み込むと慌てて話題を切り替えた





『…あ、電話』
Yu「え、誰？」
『…ユウト』
Yu「げっ俺も…うわテヨナ」


夢中で喋った後、写真を撮ろうと電源を落としていた携帯を取り出すとタイミング良く鳴り始める

取り敢えずスルーして…良く見ると何かめっちゃ掛かってきてるんですけど

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