Pentagonと送る徒然草 第3夜

Critical beauty〜お帰り ページ22

Side Yuto




Ws「まだ？」
Si「まだ！？」
Yw「まだ？」
Jn「…何で3分おきに聞くの？大人しく待ってろ」
Kn「ﾋｮﾝも廊下うろうろしないで邪魔だから」
Jn「…」


ラストパフォーマンスの日、俺達は水を得た魚のように活き活きとしてた

綺麗に並んで入口をきらきらとした目で見詰めるメンバーはまるで飼い主を待つ忠犬のよう…
気持ちはわかるけどさっきから入ってくるスタッフさんがドン引きしてるから止めた方がいいと思う


Yn「ほんとに大丈夫かな」
Hui「マネﾋｮﾝはお医者さんに太鼓判貰ったって言ってたけど…」
Hs「結局ぎりまで検査してるし…駄目ﾋｮﾝの早とちりだったりして」
Ed「リハ間に合わないじゃん〜」
Yt「…Aﾋｮﾝ、まだ1ヶ月たってないのに」


そう、今日のステージはAﾋｮﾝも参加することになったのだ
タイトル曲はダンスナンバーだから無理だけどもう1曲バラードの時間も貰ったおかげでそっちの方にﾋｮﾝがサプライズ出演する
聞かされたのは今朝、何でも今日の曲目がわかってから病院と相談して漸くOKを貰ったとのこと…でも本来ﾋｮﾝは２ヶ月要安静の身、万が一に備えギリギリまで念入りな検査を行っているらしくリハーサルの時間になっても彼は現れなかった




Ws「マネヒョンの嘘つき、今度こそ踏み潰す」
Si「俺も」
Kn「ばれないようにね」


リハーサルも終わりいよいよ前代未聞マネヒョン暗殺計画が進行しそうになった時、荒々しく開かれた扉と共にどや顔で現れた彼に俺達は渾身の冷たい眼差しをプレゼントした


「…な、何だよその目！？」
Jn「何だ、って…？」
Hui「ﾋｮﾝ落ち着いて、バッドは駄目何処から出したの」
「お前らが会いたがったから必死に頑張ったんだろ！？俺の苦労と涙は計り知れn」
「「「早く」」」


真顔のメンバーが迫るとひくりと頬をひきつらせた彼は隣の部屋を指差した


「い、今メイクして」「「「Aヒョーン！！！！」」」
「…俺って、一体…」

楽屋には1人のの字を書くマネヒョンが取り残された






隣に駆け込むとメイクが終えたAﾋｮﾝがスタッフさんに支えられて立ち上がったところだった
少し痩せた彼は足にまだギブスを巻きながらも俺達を見て嬉しそうに微笑んでくれる


『…ただいま、皆』

「「「っお帰りなさい！Aﾋｮﾝ！！」」」



感極まって飛び付いたメンバーに押し倒されそうになったAﾋｮﾝを見てイェナニﾋｮﾝの黒い笑みが炸裂するのは今から丁度3秒後のことである

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