ドさんの秘密時間 ページ24
そのまま黙って2人で薄いオレンジの朝陽を眺めて、ふと爪先に当たったコンビニの袋に置きっぱなしだったことを思い出した
Do「あ、チョコ…」
『…食べたい?』
Do「いやさっき買ったの忘れてた」
ホットチョコを取り出して見せるもそれはもうただのチョコレートドリンクになってしまっていて…少しだけ惜しく思う
Do「あー…あまっ」
『?…チョコなんだから、甘いでしょ』
Do「違う、ホットなら丁度いい甘さなのに…」
『…ふーん?』
Do「まぁお前は甘いもの嫌いだもんな…」
ちょっとだけ口をつけたそれは舌に絡み付くように甘ったるくてすぐ口を離す
俺の肩越しに不思議そうに見ていたAがふと俺の手の上からカップを握り直した
Do「?飲むの…っ!!」
『…甘い』
Do「っ欲しいなら言え!」
『これで、じゅーぶん』
Do「こんの…」
急に手を滑らされた頬に反応する間もなく、横を向かされた俺はAに口元をぺろと舐められて呆然としてしまう
そんな俺を横目に舌を出して笑う弟…こいつ!
Do「こっんな、外で…」
『家がよかった?』
Do「そうとは言ってない!」
『…ヒョン真っ赤、かわい』
Do「…からかうな」
『ほんとだもん』
Do「…」
…これがビーグルだったら容赦無く拳骨の何発か落としてやるものを、背後から長い腕を伸ばして俺を抱き締めたまま肩に顔を埋めるAのことを俺はどうしても怒れない
『ヒョン、もっかい飲んで』
Do「…やだ」
『お願い』
Do「まっまた何かする気だろ!?」
『…だって甘かったけど、ちょっと美味しい気がしたからもう一回』
Do「…なら普通に飲めば」
『やだ、ヒョンのが欲しい』
Do「っ何言ってんだ!!!」
カップを押し付けてくるAに今度こそ顔が真っ赤になるのがわかる
暴れても力も身長もグループ1のこいつには敵わない、この後俺は一体どうしたのか
…、、それは皆さんのご想像にお任せする
(ヒョン?舌出して?)(//やだっ!)(ここでしないなら、帰ってからする?)(な、な…!!)
「『ただいま』」
Ch「お帰り〜」
Xi「何処行ってたの?」
Se「Aひょぉん!!酷いのスホよんが俺のマグカップ割ったんだよ!?」
Sh「違うんだセフナ!あ、あれは悪気なく…ルハニヒョン!ちゃんと説明して!!」
Lh「あーるぅのせいにする〜」
Sh「ヒョン!!?」
Ki「ギョンスヒョン何で赤いの?」
Do「…チョコが甘かった」
Ki「は?」
Do「//秘密…Aご飯手伝って」
『うん』
「「「「…(何だあの甘い空気)」」」」
174人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏 | 作成日時:2017年9月7日 17時