君と送る徒然草～日常編～第4章 (ページ23)

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ドさんの秘密時間ページ23

Side DO

朝から嫌なもん見た…兄達のホ○シーンを見せられた俺は憂鬱な気分で朝日を眺めながら歩いていた

あの場から逃げる為に咄嗟に口走ってしまったため近くのコンビニに着くと牛乳と自分の為にホットチョコを1つ買って外に出る

Do「…ちょっと寄り道」

足の向くまま側の小さな公園に入ると奥のベンチに人影が見えた

どうしよう、こんな朝早くにファンじゃないと思うけど…まさかホームレス…？

Do「…ん？…え」

警戒しつつ目を凝らすとそこに寝そべっていたのは見知った弟だった
慌てて駆け寄り覗き込むと彼はただ目を瞑っていただけみたいで眩しそうにうっすら瞼を開けるもんだから、ほっとして脱力した体からは呆れたような声が出る

Do「お前は野良猫か…、何してんのA」
『あ、ギョンスヒョン』

ふにゃりと笑った彼は寝起きみたいな声で起き上がると俺のスペースを空けて端に寄った
朝から何してんだ危ないだろと怒るべきなんだろうがさっきの光景を思い出すと今の宿舎も大概危険な気もする…

Do「何して…まさかここで寝てたなんてことないよな？」
『んー…朝陽見に来た、寝てない』
Do「危ないだろ」
『えへ…大丈夫、見たら帰るもん』
Do「そう言う問題じゃ…て言うか何時に起きたんだよ帰りあんな遅かったのに…まさか全く寝てないの？、、あぁもう、心配させんな」
『寝たけど、目が冴えちゃって…、ごめんなさい』

しゅんと前髪を揺らすAに怒る気もすっかり失せてしまった

Do「…いいよ、その代わり今度朝陽が見たくなったら俺を起こすこと」
『へ？でも』
Do「約束、な？お前が大丈夫でも俺が勝手に不安になるから」
『…じゃあ、行きたい時は、誰かに言うか書き置きしてから行く』
Do「違う」
『え？』
Do「…俺も連れてって、Aならどんなに早く起こしても怒らないから」
『…ヒョンも見たいの？』
Do「…まぁ、Aとならいいかも」

そう言うとAは驚いた顔をしたけれど少し考えた後どこか嬉しそうに頷いてくれた…あー顔が熱い

Aは俺をじっと見つめた後、徐に立ち上がった

ぼおっとそれを眺めていると後ろに回ってから俺を覆うように背後から抱き締めて座り直すもんだからちょっと固まってしまう

『…ヒョン、暖かい？』
Do「//…ん」

夏の終わりとはいえ早朝のまだ少し寒い時間、
薄着のまま飛び出してきた俺を気遣うように響くAの声と体温に心臓がきゅうきゅうと縮こまっていく

…お前のせいで暑いくらいだっつの