花びら3枚 ページ3
しかも、トントン書記長が来てくださるのはかなりのレアケースらしい。
先輩たちもトントン書記長の登場に少し緊張しているようだ。
幹部3名が狙撃訓練室の中央で立ち止まると、一斉にその前に訓練兵が列を作る。
そして、完全に止まったことを確認したところで鬱隊長が口を開いた。
「どうも、鬱です〜
今月の狙撃部隊昇格テストの監督はいつも通り僕と、あとシッマとトントンでやっていくな。」
「どうも、コネシマです！
いやぁ、皆さん今日は頑張ってな！」
「はい、トントンです。
日頃の成果を発揮できるよう、全力を尽くしてください。」
「トントンお前、堅いな〜」
「うるさいねん。はぁ、お前らちゃんとせぇよ…」
目の前で幹部様たちが話してる…、何て少しアホみたいに感動してしまう。
周りにいる同期たちも頰の緩みを抑えきれていないのがバレバレである。
一通り挨拶が済んだところで、鬱隊長が試験内容を説明していく。
「と、まぁこんなもんかな。」
「なんかもう無駄に疲れたんやけど…」
やりきった感を出す鬱隊長とその隣で少し疲弊しているトントン書記長。
さらにその後ろで笑っているコネシマ隊長。
この状況ができた訳としては鬱隊長のガバガバな説明のせいである。
先輩たちにとってはわりとお馴染みのガバガバ説明らしいが、この昇格テストを初めて受ける私たちにとってはそんな笑い事では済まされない。
そんな気持ちを汲んでくれたのか、トントン書記長がわかりやすい説明を補足してくださっていたのだ。
「今月は、この昇格テストが初めての軍学校卒業生もおると思うけどいつも通りにやっていくで。
じゃあ、頑張ってな。」
「それでは、今から狙撃部隊訓練兵、昇格テストを始めます！」
鬱隊長の言葉を最後に、トントン書記長がテスト開始の合図を出す。
その瞬間、変わる空気、雰囲気。
いつもの先輩たちとは思えないような気迫すらある。
それだけ全員が本気なんだ。
だけど、私だって負けてるわけにはいかない。
怯んだのも一瞬。
目を閉じて、開いて覗くその世界はもう、私だけの
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水愛(プロフ) - ありがとうございます！そう言ってもらえてすごく嬉しいです！これからも頑張っていくので、よろしくお願いします。 (2019年3月30日 20時) (
レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
凛月香(プロフ) - 初コメ失礼します！もう好きです((語彙力。更新楽しみにまってます！ (2019年3月30日 19時) (レス) id: 7680aed55f (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - わたあめさん» ありがとうございます！そんな風にコメントもらえるとすごく嬉しいです！これからも地道に更新していくので、よろしくお願いします。 (2019年3月26日 20時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - コメント失礼します！この作品とっても面白くて、更新がめちゃめちゃ楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年3月26日 19時) (レス) id: 9784390969 (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - リツトさん» ありがとうございます！そんな風に言ってもらえて光栄です…！相変わらずゆっくり更新にはなりますが、頑張っていくのでよろしくお願いします。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水愛 | 作成日時：2019年3月11日 21時
