花びら16枚 ページ16
『1回、普通にレオに向けてナイフ投げたでしょ？まぁ、避けられたんだけど。
で、その床にあるやつを蹴り上げて、その落下地点にレオを誘導しただけ。』
「はえー、なるほど」と何となしに納得した鬱隊長と、少し不満げなレオ。
「は、いつそんなタイミングあったんだよ。」
『まぁそこは、私だからって感じかな。』
実際に戦っていたレオだからこそわかる。
あの戦いの中にそんな余裕があったわけがないことが。
しかし、それでも実際に私はやってのけた。
それはつまり、そういうことだ。
満足気な笑みを浮かべながらそう言い切ると、レオは諦めたように溜息をつく。
「はぁ、はいはい。お前はそういうやつだったよな。」
『なんだ、よくわかってるじゃん。』
そういたずらに笑うと頭をぐしゃぐしゃと撫でられた。
「んん"っ、あ〜もうそろそろ今日の合同演習終わるで。」
鬱隊長がわざとらしく咳払いをして、恨めしそうにこちらを見ていた。
後ろで爆笑しているコネシマ隊長もタチが悪い。
『はぁ…言っときますけど、そういうんじゃないですよ。』
想像していたものとはだいぶ変わってしまったが、今日の合同演習はこうして幕を閉じた。
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ut.side
「お前んとこの新人ちゃん、すごいな。あんだけ動けるんやったらどこでもいけるやろ。」
合同演習を終え、幹部の部屋まで戻っている時、隣を歩くコネシマが唐突にAちゃんの名前を出した。
「やっぱりシッマから見てもそう思う？」
「そりゃな。だって俺の隊の期待の新人と同じレベルでやり合うんやで？ある意味勿体無いわ。」
近接戦が苦手な自分から見てもあの子の近接の強さは狙撃部隊のものじゃない。
コネシマが言うんだから、それは確実だろう。
「やんなぁ…でもあの子、狙撃もバリうまいねん。」
「へぇ？」
さらに興味が湧いたように食いついて続きを促すコネシマを見て、Aちゃんが少し可哀想になる。
絶対絡まれるやろなぁと思いつつも、自分も話すことはやめない。
「軍学校時代の成績だけでいえば、次席やねん。やけど、首席の子よりも全然優秀。
狙撃手とは何かっていうのが自分の中ではっきりしてて迷いがないし、それに見合った実力もある。」
あの子に言うこととかないわ、とお手上げのポーズを取る。
事実、Aちゃんは経験を積んでいけば絶対に良い狙撃手になると確信している。
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水愛(プロフ) - ありがとうございます！そう言ってもらえてすごく嬉しいです！これからも頑張っていくので、よろしくお願いします。 (2019年3月30日 20時) (
レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
凛月香(プロフ) - 初コメ失礼します！もう好きです((語彙力。更新楽しみにまってます！ (2019年3月30日 19時) (レス) id: 7680aed55f (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - わたあめさん» ありがとうございます！そんな風にコメントもらえるとすごく嬉しいです！これからも地道に更新していくので、よろしくお願いします。 (2019年3月26日 20時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - コメント失礼します！この作品とっても面白くて、更新がめちゃめちゃ楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年3月26日 19時) (レス) id: 9784390969 (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - リツトさん» ありがとうございます！そんな風に言ってもらえて光栄です…！相変わらずゆっくり更新にはなりますが、頑張っていくのでよろしくお願いします。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水愛 | 作成日時：2019年3月11日 21時
