花びら13枚 ページ13
模擬戦を行う際に使われるのは訓練用の武器だ。
できる限り本物に近づけているため、重さや質感は本物のそれ。
しかし、その刃が人を切ることはないし、その銃弾が人を貫くことはない。
そんな訓練用の武器だが、隊員それぞれに合わせられるように種類が豊富にある。
今、私の目の前にいるレオはその細腕には似合わない両手剣であろう大剣を片手で持っている。
「うわ、あの子パワーエグない？」
鬱隊長がつい感想を漏らす。
確かにレオのことを初めて見る人にとっては、レオがパワー系だとは思えないだろう。
鬱隊長の隣でコネシマ隊長が誇らしげにしているのを見ても、軍学校時代よりもさらに力をつけていることがわかる。
ため息をつきたくなるのを抑え、私も自分の武器を持つ。
「へぇ、それでいいん？」
『…はい。大丈夫です。』
コネシマ隊長が意外だ、とでもいうように私に確認する。
今、私の両手にあるのはダガーナイフ。
刃渡り20センチほどの小ぶりなものだ。
このダガーナイフというのは、刺すことや投げることに適している。
刺突・頸部切断用に作られており、暗殺などに使われることが多い。
しかし、私にとってはこの軽さや形状が合っているのか、これが1番使いやすい。
「うわ、A本気かよ。」
『あんたの方こそ。』
お互いに恨み言をこぼし、一定の距離を取る。
それを確認したコネシマ隊長が開始の合図を出す。
「じゃあ、いくで。…模擬戦、始め！」
その瞬間、私の頭の中で何かが切り替わった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 720人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水愛(プロフ) - ありがとうございます！そう言ってもらえてすごく嬉しいです！これからも頑張っていくので、よろしくお願いします。 (2019年3月30日 20時) (
レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
凛月香(プロフ) - 初コメ失礼します！もう好きです((語彙力。更新楽しみにまってます！ (2019年3月30日 19時) (レス) id: 7680aed55f (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - わたあめさん» ありがとうございます！そんな風にコメントもらえるとすごく嬉しいです！これからも地道に更新していくので、よろしくお願いします。 (2019年3月26日 20時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - コメント失礼します！この作品とっても面白くて、更新がめちゃめちゃ楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年3月26日 19時) (レス) id: 9784390969 (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - リツトさん» ありがとうございます！そんな風に言ってもらえて光栄です…！相変わらずゆっくり更新にはなりますが、頑張っていくのでよろしくお願いします。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水愛 | 作成日時：2019年3月11日 21時
