花びら12枚 ページ12
『いや、ちょっ、さすがにそんなことないですよ！
そのレオが言ってるのだって、今は体格差もあって戦えるわけないですよ！』
「えぇ〜、そんなことないと思うんやけどなぁ？』
なんて、コネシマ隊長の話を助長するようなことを言い出したのは鬱隊長だった。
いつからそこにいたんですか。
「あれやで、Aちゃんの先輩たちから聞いてるで？B02狙撃部隊で近距離戦1番強いって。」
先輩たちの方を見ると、知らん顔をして訓練を続行している。
いつそんなこと言ってたんですか…。
なんかこのレオ戦わないといけない雰囲気どうしたらいいんだろう、と悩みつつこんなことになった原因である張本人、レオの方を見るとバリバリ準備運動していた。
お前やる気満々かよ…。
そんなレオと目が合ったかと思えば、ニヤリと笑われた。
そこで私は全てを察した。
『この野郎ッ…！』
思わず、小さく恨み言をこぼしてしまった。
このレオという男は基本的にはしっかりしていて、とても頼りになる。
少し天然なところもあるが、それもレオのいいところである。
そして何より、自分に正直だ。それはつまり自分の欲望に忠実である、ということだ。
確かにレオとは軍学校時代、よく組手や模擬戦をしていた。
私もレオと戦うのは楽しかった覚えがあるし、レオに勝ったこともあった。
だけどそれは、軍学校に入ったばかりの時の体格差があまりなかった頃のことだ。
そのあとは私は狙撃部隊の方へ行ったのもあり、レオとの模擬戦はあまりやってなかった。
そんな近距離戦メインでやってきたレオがそうじゃない女子の私と戦いたいと言うのか。
そんなに期待されても困るんだけど、と思いつつもレオとの模擬戦の楽しさを思い出してしまい、やってみたいという気持ちになる。
『…じゃあ、ちょっとだけなら。』
「よっしゃ！」
『もう、あんまり期待しないでよ。』
小さくガッポーズをしたレオを小突きつつ、私も準備運動をする。
「よし、じゃあ俺が審判したるわ。」
『ありがとうございます。』
「お願いします。」
コネシマさんが審判をすると決まったところで、武器などの準備をする。
久しぶりの本格的な模擬戦に柄にもなくワクワクしているのがわかる。
『…久しぶりに本気でやろうかな。』
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水愛(プロフ) - ありがとうございます！そう言ってもらえてすごく嬉しいです！これからも頑張っていくので、よろしくお願いします。 (2019年3月30日 20時) (
レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
凛月香(プロフ) - 初コメ失礼します！もう好きです((語彙力。更新楽しみにまってます！ (2019年3月30日 19時) (レス) id: 7680aed55f (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - わたあめさん» ありがとうございます！そんな風にコメントもらえるとすごく嬉しいです！これからも地道に更新していくので、よろしくお願いします。 (2019年3月26日 20時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - コメント失礼します！この作品とっても面白くて、更新がめちゃめちゃ楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年3月26日 19時) (レス) id: 9784390969 (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - リツトさん» ありがとうございます！そんな風に言ってもらえて光栄です…！相変わらずゆっくり更新にはなりますが、頑張っていくのでよろしくお願いします。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水愛 | 作成日時：2019年3月11日 21時
