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『えっと…、日本っていうのは、東南アジアに位置する国の一つです。
ここよりずっと治安も良くて、技術も発達していて、割と裕福な国だと思います。』
とりあえず、今私が知っている限りのことで説明したけど、大丈夫かな…?
「ふーん…、よくわからん!」
あ、そうですよね
私がオロオロしていると、少し年上くらいの女の子が助けてくれた。
「はあ、馬鹿でしょ。この間話に出てきたじゃん。ほら、侍とか忍者とかがいる国だって!」
ん?
「あー、そういえば!
え、じゃあAすげえ!忍術とか使えんの!?」
え?
『あの、えっと、違くて…!
確かに昔はそういう方もいたらしいんですけど、今はもういないんですよ。』
こういうのってあるあるだよね、どこの国行っても1回以上は絶対聞かれたわ…
「えー…、そうなんだ…」
あ、でも、舞妓さんとか日本舞踊とか、そういう伝統的なものは、しっかりと残っていますよ。なんて言って、急いで弁解する。
毎回の如くその後に悲しそうな顔するのやめてほしい、切実に。
こっちが罪悪感やばい。
「っていうか、Aさ。そんなに硬くならなくて良いぜ。」
「そーそー、こいつらにそんな態度取らなくて良いよー。」
おいそれどういう意味だよ、さあ?どうだろねーなんて言葉を聞き流しながら、私は自分に言われた言葉を噛み砕いていた。
仲間。兄弟。友達。
どれも素敵な響きで、今私が求めているもの そのものだった。
私は軽く息を吸って、まだ騒いでいるみんなに満面の笑みを向けて言った。
「よろしく、みんな!!」
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水愛(プロフ) - 白の悪魔さん» ありがとうございます!もうすごく嬉しいです!これからまた頑張っていくので、よろしくお願いします! (2018年4月2日 17時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
白の悪魔(プロフ) - とてもステキな作品だと思い、評価を満点にさせてもらいました。お気に入り作者に登録させて頂きます。これからも頑張って下さい。 (2018年3月20日 0時) (レス) id: 468f3e0f33 (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - ようね。さん» そう言ってもらえると嬉しいです、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年1月12日 15時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
ようね。(プロフ) - これからも応援してます! (2018年1月11日 23時) (レス) id: 6cd0983997 (このIDを非表示/違反報告)
ようね。(プロフ) - とても面白かったです!好みドンピシャでした! (2018年1月11日 23時) (レス) id: 6cd0983997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水愛 | 作成日時:2017年12月31日 19時