例え君を知らずとも ＊五十嵐大二 ページ27
※大二さん練習中
前連絡もなしに、突然私の家に訪れ、私に抱きついてきた大二くん。
恋人だから問題はないのだけど、彼はきちんと予定を立てて、もうすぐ着くよとか連絡をくれて、許可を取ってから私に触れるような人なのだ。
「大二くん、ちょっとだけ久しぶりだね」
「...うん」
彼は高い背を屈めて、私を必死に抱きしめる。
服が破けてしまいそうなほど強く掴んでいるが、服を掴んでいるので肩や腰は掴まれていない。きっとそれよりは痛くないが、抱きしめているのには変わらないため、圧迫されていて、少しだけ痛い。
こんなこと初めてだから、きっと何かあったのだろう。
私が今できるのは、優しく背を叩いて、頭を撫でることだけだ。
しばらくそのままでいると、大二くんはゆっくりと私から離れる。そして、私の頬に触れて、額と額をくっ付けた。
「...Aだ」
「うん、あなたのかわいい彼女さんだよ」
少し冗談めかして言えば、大二くんは笑ってくれた。けれど、顔色は優れているとは言えない。
綺麗な顔には違いないが、彼の気分はあまり良くのだろう。
「A」
「なぁに？」
「...A」
「ふふ、どうしたの？大二くん」
「...うん」
今度は私を抱えるようにして抱きしめる。頭も抑えられていて、私は周りが見えない。
大二くんの顔だけでも見ようと、顔を上げようとすれば、少しだけその手の力を緩めてくれた。
私は彼の背をとん、とん、と叩き、彼に微笑む。
「A」
「うん？」
「俺のこと、好き？」
「うん、好き」
「...兄ちゃんより？」
「そりゃもちろん。世界で一番大二くんが大好き」
「...俺も好き」
私の額に、ひとつだけキスを落とす。その口元は緩んでいて、嬉しそうだ。
何かあったんだろうけど、話されるまで話には出さないでいよう。きっと、お兄さんのことなのだろうし。
私とお兄さんをあまり会わせようとしないのも、それが関わっていたりするのだろうか。まあ、別に大二くん以外大して興味ないからいいか。
「大二くん、ご飯食べて行く？」
「え、いいの？大変じゃない？」
「大二くんが手伝ってくれるから大丈夫！」
「ふふ、わかった」
ぐいぐいと手を引っ張って、彼を玄関から家の中へと押し込む。ご飯はもう出来ているし、今日は作りすぎてしまったから問題ない。
...少しでも大二くんの癒しになれるかな。
セイバー祭�� Cafe au lait ＊デザスト→←セイバー祭�� コンタクトで暴いて ＊ユーリ
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悠夢(プロフ) - まゆきさん» ご感想ありがとうございます！わ〜！充瑠さんかわいいですよね〜〜！！ (2021年12月19日 8時) (
レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
まゆき(プロフ) - 充瑠くんかわいいいいいいいいいいいいいい！！！！！ (2021年12月8日 19時) (レス) @page49 id: aca3a82b8e (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - 余白のむらさん» ご感想ありがとうございます！こちらこそリクエストありがとうございました。お褒めいただき光栄です…！ (2021年12月8日 5時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - 333さん» リクエストありがとうございます。カゲロウさん、大二さんのお話、かしこまりました。 (2021年12月8日 5時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - めぐみさん» ご感想ありがとうございます！こちらこそリクエストありがとうございました。喜んでいただけたようで、嬉しいです！ (2021年12月8日 5時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠夢 | 作成日時：2021年8月31日 12時
