王子たちに恋されて【オリジナル】 (ページ1)

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――四月、
春の真っ只中で桜が舞う季節。

今日は此所、日本から南に約600㎞離れた、
東京都より少し敷地が大きい人工島の中にある
島の2/3程の敷地を占めているグレジア学園で
進級式が行われていた。

私、華満A(ﾊﾅﾐﾁ)は
幼馴染みの嘉神唯(ｶｶﾞﾐﾕｲ)と共に
ついさっき進級式を終え、
学園内庭にあるカフェでお茶をしに来ていた

唯「セイロンティーＡセットで」

主「私はダージリンティーを」

メイド「畏まりました」

定員ともあるメイドは
注文を受けると
足音を立てずに去っていく。

唯「あー、進級式ダルかったー」

主「でも学園長の話は聞いてて楽しかったよ」

唯「やっぱり優等生の言うことは違うねー」

学園長の話は勉強になるし、
こういうイベント時の楽しみは
これだけだからね

「おーい、華満ー!嘉神ー!」

遠くの方で名前を呼ばれて
呼んだ主を見てみると、
見覚えのある爽やか青年
基中昌勝利(ﾅｶﾏｻｼｮｳﾘ)が居た。

唯「よぉ、中昌」

主「どうしたの？」

勝利「お前らクラス表もう見たか？」

主「クラス表？そういえば見てない」

唯「態々聞きに来たってことはもう見てきたんでしょ。んで、うちらのクラスは？パシリ少年君よ」

勝利「パシリって言うな!」

主「それよりも教えて、中昌君？」

勝利「お、おぅ///」

何故頬を染める

勝利「嘉神はⅣ組で華満はⅢ組、俺と一緒!」

唯「だからこっちに来る時、Aを見てニヤニヤしていたのか。」

勝利「うっせーよ!!」

うん、今日も唯と中昌君は仲がいいな

そう思っていると
どこからか女子の黄色い悲鳴らしきものが聞こえた。