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放課後、教室で (OS) ページ1
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俺の初恋は甘酸っぱかった。
それでいて夢のようで苦くて
胸を離れない、
国語の授業、静かな教室で
生徒が内容を書き込むシャーペンの音と、
運動場での授業で生徒の掛け声と、
彼の作り出す音しか聞こえない
後ろから見える背中、
黒板に書いている綺麗な字と綺麗な手、
教科書の長い文章を読む綺麗な声が、
全部、全部恋しかった
読みながら
生徒と生徒の机の間を通り抜けながら歩いてくる、
俺の机を2回分からないようにトントン、と叩く
それが合図
彼が過ぎ去る瞬間にバレないようにポケットに紙を入れる
" 放課後、教室で。 "
殴り書きのようで恋文のようなそれは
先生との秘密。
、
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作者名:さつき | 作成日時:2017年4月24日 7時