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海「お披露目会に決まってるだろ」
『嫌だ！それだけは絶対に嫌だ』
海「行くの！」
『どうして好き好んで
失恋しに行かなきゃいけないのよ』
海「俺を一人で行かせて
良心が痛まないのかよ」
『………』
…なるほど…そういうことか
『…ふ〜ん』
海「…何だよ」
『一人で行くの怖いんだ』
海「うるさいわ！馬鹿女」
『…やっぱり』
だからって私を道連れにしないでよ
海人くんの気持ちは分かるけれど
これ以上、傷つくのは…嫌だな…
海「たいした服持ってないじゃん」
『持ってるわけないでしょ
私は本当に行かないからね』
またクローゼットを漁り出した海人くんを
無視してコーヒーでも淹れようと背を向けた
海「何だ、用意してんじゃん」
『…え？』
言葉の意味が分からなくて振り返ると
海人くんは黒いパーティードレスを広げていた
『私はそんなの用意してない』
海「ここにあった紙袋に入ってたけど」
『……それ知らないよ』
海「怖いこと言わないでよ」
ドレスは袖と胸元がレースになってるけど
首元が開いてないから落ち着いたデザイン
『………素敵なドレス』
海「A、これが中に入ってた」
海人くんは一枚の紙切れを私に渡した
“お披露目会に来て欲しい”
海「それ紫耀の字」
『…紫耀さん？』
海「これは行かないとね」
海人くんは嬉しそうな顔で私を覗き込んでる
どうして紫耀さんが？
彼はここに来たのかな…
このドレス…紫耀さんが選んだのかな…
もしも私の為に選んでくれたとしたら
それだけで嬉しくて堪らないけれど
やっぱり…現実を見に行くのは怖いな…
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莉衣子(プロフ) - マキノさん» この小説では幸ちゃんがラスボスです！！ (2021年9月15日 22時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
マキノ - 幸ちゃん､ありがとう!幸ちゃん若かったら惚れてた (2021年9月15日 15時) (レス) id: 294bb0e6a9 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - 悠花さん» コメントありがとうございます。こちらこそ幸せで最高なお言葉を頂き嬉しいです！！これでまた更新が頑張れてしまいます。本当にありがとうございます！！ (2021年8月4日 20時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
悠花 - 本当に幸せで最高な物語をありがとうございます。今まで沢山読んできた中で時間を忘れるほど読み進めたのは初めてです。他の小説も大好きです。 (2021年8月4日 16時) (レス) id: e6e267a1b7 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - たしかに！会いに来てくれるなら携帯離れが簡単にできそうです！（笑） (2021年2月28日 21時) (レス) id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2021年1月9日 0時
